三菱とPSA、「i MiEV」ベースの欧州向け電気自動車開発で協業
両社で開発し三菱が生産。2010年末~2011年初めに販売予定

i MiEV

2009年3月2日発表



三菱がジュネーブショーで公開予定の、欧州向け電気自動車のコンセプトカー「Prototype i MiEV」
 三菱自動車工業とPSA Peugeot Citroen(PSA)は3月2日、三菱が開発している電気自動車「i MiEV(アイ ミーブ)」の協業に関する覚書を締結したと発表した。

 三菱とPSAは、2008年6月に電池やモーター、インバーター、車載充電器などの電気自動車用パワートレインの開発および生産に関する協業の可能性を検討することで合意している。今回、欧州における電気自動車の実用化や市場投入を促進させるため、i MiEVベースの欧州市場向け電気自動車を開発し、三菱が生産することで基本合意した。三菱は同社ブランドで、PSAはプジョーブランドで2010年末、あるいは2011年初めに販売を開始する計画だ。

 三菱は、i MiEVの実証実験およびプロモーション活動を日本や欧州をはじめとしたグローバル地域で展開し、2009年夏よりi MiEVを日本市場に投入する予定。また、PSAは1万台以上の電気自動車を販売した専門知識と経験を今回の協業で活用するとしている。

 なお、三菱とPSAはこれまでも、SUV「アウトランダー」を「プジョー 4007」および「シトロエン Cクロッサー」としてOEM供給するなどの提携を行っている。


(編集部:大久保有規彦)
2009年 3月 2日