ETC通行料土日祝日上限1000円の詳細を発表
大都市近郊区間や首都高/阪神高速も割引。乗継特例は4月29日から

休日割引の主な詳細

2009年3月13日発表



 国土交通省道路局、日本高速道路保有・債務返済機構、高速道路各社は3月13日、高速道路のETC通行料土日祝日上限1000円の施行日時や詳細を明らかにした。

 休日割引は、地方区間では休日終日5割引となるほか、通行料金の上限が1000円となる。また、大都市近郊区間のNEXCO各社の高速道路では休日昼間(6時~22時)3割引となる(0時~6時、22時~24時は5割引)。なお、横浜横須賀道路と新湘南バイパスは、大都市近郊区間だが終日5割引が適用されるほか、八木山バイパスは2009年6月頃から、安房峠道路は2010年度から割引を適用する予定。割引は2011年3月まで約2年間行われる予定だ。

 割引は、当初の予定どおり3月20日から東京湾アクアラインおよび本州四国連絡高速道路で開始し、3月28日より地方高速道路で開始する。適用は普通車および軽自動車等が対象で、土日祝日の0時~24時までの間に対象区間を走行することが条件。走行距離は上限が設けられていない。なお、本四高速に限り平日に流入し、休日を経て平日に本四高速で流出した場合は適用外となる。

 例えば、山陽自動車道の神戸西IC(インターチェンジ)から大分自動車道の湯布院ICまでのルート(山陽道/広島岩国道路/山陽道/中国道/関門橋/九州道経由)を走行した場合、全区間が地方区間となるため通行料金が1000円となる。なお、東京湾アクアラインおよび本四高速を経由した場合は、別途該当道路の通行料金が必要となる。例えば、九州道の福岡ICから高知道の高知ICまでのルート(九州道/関門橋/中国道/山陽道/広島岩国道路/山陽道/瀬戸中央自動車道/高松道/高知道経由)では、全区間が地方区間だが本四高速を経由しているため、通行料金は2000円となる。

 加えて4月29日からは、特定IC間や大都市近郊間を跨いだ場合の乗継特例を適用する。このため、4月28日以前では東名高速道路の浜松ICから東北自動車道の福島西ICまでのルート(首都高経由)を走行した場合、料金は地方区間となる浜松IC~厚木IC間の1000円と加須IC~福島西IC間の1000円、大都市近郊区間となる厚木IC~東京IC間の750円と川口JCT~加須IC間の700円、首都高の500円(日曜祝日割引適用)の合計3950円となる。4月29日以降は地方部の通行料金を合算したうえで上限1000円を適用するため、浜松IC~厚木IC間と加須IC~福島西IC間の通行料金が合算され1000円となり、合計料金が2950円となる。

 乗継特例の適用は、乗継前後の走行区間で休日上限1000円の適用条件を満たしていること、乗継前の道路の出口IC通過から2日以内に乗継後の道路の出口ICを通過すること、乗継特例対象となる料金所の期間を指定時間内に通過し乗継ぐこと、の3つの条件を満たす必要がある。

 乗継特例対象区間と時間の例では、東名高速道路の東京料金所から流出した場合は、中央道の八王子料金所、関越道の新座料金所など7箇所の料金所での流入が適用条件で、時間は6時間以内となる。なお、乗継特例を適用した料金は、料金所通過時やETC照会サービスでは反映されないが、請求時に適用した料金となる。

 このほか、3月28日からは大都市近郊区間の土日祝日昼間の3割引と、阪神高速道路の土日祝日割引が、3月29日からは首都高速道路の日曜祝日割引が開始される。阪神高速は普通車(NEXCO区分で軽自動車、中型車を含む)が対象で、適用時刻は土日祝日の0時~24時。割引後の料金は、阪神東線が500円、阪神西線と阪神南線が350円となる。また、首都高は普通車が対象で、適用時刻は日曜祝日の0時~24時。割引後の料金は、東京線が500円、神奈川線が400円、埼玉線が300円となる。

 高速道路機構では、高速道路各社が掲載している主要IC間の所要時間と料金が確認できるWebサイトを紹介している。また、土日祝日上限1000円割引に対応した各社の料金検索システムを3月下旬から利用できると告知している。

上限1000円の適用条件乗継特例の適用条件

(編集部:)
2009年 3月 13日