高速道路各社、ETC休日特別割引が開始された週末の交通状況を公表
東北道、那須IC~白河IC間で182%増加の4万4200台


2009年3月30日発表


 高速道路各社は3月30日、ETC休日特別割引が本格運用された3月28日~29日にかけての交通状況速報を公表した。

 NEXCO各社は、3月28日~29日の主要区間における平均交通量と渋滞回数、最長渋滞長の発生状況を公表している。

 NEXCO東日本(東日本高速道路)では、平均交通量は関越自動車道路の東松山IC(インターチェンジ)~嵐山小川IC間で10万7600台が最大であった。前年および前々週との対比では、前年比では磐越自動車道の猪苗代磐梯高原IC~磐梯河東IC間の139%(1万9600台)、前々週比では東北自動車道の那須IC~白河IC間の182%(4万4200台)が最も増加している。渋滞回数は、5km以上の渋滞が18回発生しており、前年比は49%だが前々週比は120%となっている。最大のものは3月29日19時頃に関越自動車道上り線、花園IC付近で発生した28.6kmの渋滞で、交通集中と事故が原因だとしている。

 なお、3月20日よりETC休日特別割引を開始した東京湾アクアラインの平均交通量は4万3600台で、前年比136%、前々週比132%。渋滞は、3月29日18時頃に上り線の川崎浮島JCT(ジャンクション)付近で20.5kmの渋滞が発生しており、交通集中と事故が原因だとしている。

 NEXCO中日本では、東名高速道路の厚木IC~秦野中井IC間の12万600台、前年比では東海北陸自動車道の149%(2万7800台)、前々週比では東海環状自動車道の土岐南多治見IC~土岐JCT間の166%(3万200台)が最大であった。5km以上の渋滞は51回発生しており、前年比は88%だが前々週比は364%となっている。最大のものは3月29日18時頃に東名高速道路上り線、大和トンネル付近で発生した30.0kmの渋滞で、交通集中が原因だとしている。

 NEXCO西日本では、平均交通量は名神高速道路の大山崎IC~茨木IC間の15万1900台、前年比では岡山自動車道の岡山総社IC~賀陽IC間で157%(1万7600台)、前々週比では米子自動車道の溝口IC~米子IC間で183%(1万5000台)が最大であった。5km以上の渋滞は20回発生しており、前年比は57%だが前々週比は333%となっている。最大のものは3月29日17時頃に阪和自動車道上り線、藤白トンネル付近で発生した27.8kmの渋滞で、事故や故障車の影響による交通集中が原因だとしている。

 このほか、JB本四高速(本州四国連絡高速道路)も3月28日~29日までの交通量を公表した。平均交通量は大鳴門橋の4万400台、前年比では瀬戸大橋と多々羅大橋の約1.96倍、前々週比では瀬戸大橋の約2.43倍が最大であった。

 都市高速道路では、首都高速道路と阪神高速道路が交通状況速報を公開。首都高の3月29日交通量は全線合計で102万6100台となり、前年比は1%増、前々週比は5%増であった。阪神高速の3月28日~29日の平均交通量は3号神戸線が10万4300台であったが、全線とも前年比は約1.0倍、前々週比は約1.1倍で、都市高速道路への影響は軽微であったことがうかがえる。

(編集部:)
2009年 3月 30日