フィアット、“ベイビーアルファ”「ミト」を国内発売
1.4リッターターボ、6速MT仕様。5月発売

2009年5月16日
285万円



 フィアット グループ オートモービルズ ジャパンは「アルファ ロメオ ミト 1.4 ターボ スポーツ」を、5月16日から発売する。価格は285万円。

 欧州では2008年7月に発表された、アルファ ロメオ・ブランド最小のコンパクトカー。「MiTo」(ミト)の車名は、ミラノ(Mi)でデザインされて、トリノ(Mo)で生産されることに由来するほか、「Mito」はイタリア語で神話、伝説を意味する言葉でもあると言う。

 フィアット・ブランドのコンパクトカー「グランデプント」をベースとしていると言われており、ディメンションも非常に似ているが、グランデプントのような5ドアボディーはなく、3ドアボディーのみ用意される。乗車定員は4名で、ラゲッジルーム容量は270L。

 スタイリングには、伝統の「盾」型グリルにつながるボンネットのバルジと縦長のヘッドライトユニット、円形のリアコンビネーションランプなど、アルファ ロメオのフラッグシップスポーツカー「8C コンペティツィオーネ」と共通のディテールが盛り込まれている。

 車体サイズは4070×1720×1475mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2510mm、トレッドは1485/1475mm(前/後)、重量は1220kg。

 エンジンは1.4リッターの直列4気筒 DOCH 16バルブ ターボで、前輪を駆動する。最高出力は114kW(155PS)/5500rpm、最大トルクは201Nm(20.5kgm)/5000rpm。トランスミッションは6速MTのみ。

  シフトノブ前のスライドスイッチで、車の挙動をダイナミック(D)/ノーマル(N)/オールウェザー(A)の3つのモードに切り替えられる「アルファ ロメオD.N.A.システム」を搭載。エンジン制御、ステアリングのパワーアシスト、VDC(スリップ制御)を統合して変更できる。たとえばDモードでは、ターボチャージャーをオーバーブーストしてトルクを230Nm(23.5kgm)/3000rpmに高め、ステアリングのパワーアシスト量を減らしてダイレクトな操作感を出す。

 なおVDCは、駆動輪空転防止、旋回時ブレーキ、ステアリング操作補助、ブレーキアシスト、エンジンブレーキ制御、電子制御LSD、ヒルホールドを制御する。

 サスペンションは前マクファーソンストラット、後トーションビーム。トーションビームはC型断面構造により高い捻り剛性を持ち、スタビライザーの役割も果たす。

 タイヤサイズは215/45 R17。前ブレーキは直径305mmのベンチレーテッドディスクに、ブレンボのアルミモノブロック対向4ポットキャリパーを組み合わせる。

 光軸自動補正機能付きバイキセノンヘッドライト、ヘッドライトウォッシャー、ヒーテッド電動ドアミラー、リバースシフト連動リアワイパー、オーディオコントローラー付きレザーステアリング+レザーシフトノブ、トリップコンピューター、FM/AM電子チューナー付きCD/MP3プレーヤー、マニュアルエアコン、車速感応集中ドアロック、ウェルカムランプ、フォローミーホーム、電動テールゲートオープナー、キーレスエントリーなどを標準で装備。オプションでポルトローナ フラウ製レザーシート(20万円)が用意される。

 車体色はアルファ レッド、ビアンコスピノ ホワイト、エトナ ブラック。内装色はブラックとレッドが用意される。

オプションの本革シート。色はブラック、レッド、ナチュラルを用意(レッドはエトナ ブラックのボディでのみ選べる)
ピアンコスピノ ホワイト
エトナ ブラック

(編集部:田中真一郎)
2009年 4月 2日