東京コンクールデレガンス表彰式、栄冠は「マセラティ A6G-2000」に

ベスト・オブ・ショウを獲得したマセラティ

2009年4月2日開催




 クラシックカーの品評会「東京コンクール・デレガンス 2009」の審査会と表彰式が4月2日、コンクール・デレガンスの会場である六本木ヒルズ森タワー52F「東京シティビュー」(東京都港区)で開催され、ベスト・オブ・ショウをはじめ7つの賞が授与された。

 コンクール・デレガンスは、クラシックカーの来歴やデザイン、コンディションを競うイベント。イタリアのヴィラ・デステ、アメリカのペブルビーチが有名だが、東京では2007年に「東京コンコース・デレガンス」として第1回が開催され、今回が2回目となる。

 コンクールには18台がエントリー。車の年式により「クラスA・ヴィンテージ」(1910~1930年式)、「クラスB・ポストヴィンテージ」(1931~1945年式)、「クラスC・ポストウォークラシック」(1945~1960年式)、「クラスD・モダンクラシック」(1961~1975年)の4つのクラスに分けられ、各クラス1台ずつに金賞が与えられるほか、全車で最も優れたものに「ベスト・オブ・ショウ」が贈られた。さらに、来場者の一般投票により選出された「マスターピース・オブ・トウキョウ」、日本クラシックカークラブにより選出された「日本クラシックカークラブ賞」も授与された。

 審査員は特別審査委員長が元「カー・グラフィック」編集長の小林彰太郎氏で、このほかピニンファリーナの元チーフスタイリストであるレオナルド・フィオラバンティ氏、同じく元ピニンファリーナでKen Okuyama Design代表の奥山清行氏、日産自動車常務執行役員チーフ・クリエイティブ・オフィサーの中村史郎氏、自動車評論家の徳大寺有恒氏、日本クラシックカークラブ財政顧問の片岡秀之氏ら12名。同日に、会場で審査した。

 各賞に輝いた車とオーナー(敬称略)は次のとおり。

年式車名オーナー
ベスト・オブ・ショウ
クラスC金賞
1951年マセラティ A6G-2000 クーペ ビニャーレ星野 茂
クラスA金賞1919年ロールス・ロイス 40/50HP
シルバーゴースト アルパイン・イーグル
涌井清春
クラスB金賞1937年フレイザーナッシュ BMW 328神谷信慶
クラスD金賞1960年フェラーリ 250GTE 2+2-400SA小嶋禎一
日本クラシックカークラブ賞1928年アミルカー CGSS草柳文夫
マスターピース・オブ・トウキョウ1937年ジャガー SS100吉田松男

 

マセラティ A6G-2000 クーペ ビニャーレはベスト・オブ・ショウとクラスC金賞のダブルクラウンクラスA金賞のロールス・ロイス 40/50HP シルバーゴースト アルパイン・イーグルクラスB金賞のフレイザーナッシュ BMW 328
クラスD金賞のフェラーリ 250GTE 2+2-400SA日本クラシックカークラブ賞のアミルカー CGSSマスターピース・オブ・トウキョウのジャガー SS100
表彰式はアルファ ロメオ ミトとC8 スパイダーの発表会の後、同じ場所で行われた。ミトと8C スパイダーも4月12日まで東京シティビューに展示されるベスト・オブ・ショウに輝いたマセラティのオーナーである星野氏(右)。左は東京コンクール・デレガンスのプレジデントであるポール・ゴールドスミス氏審査員の皆さん
フィオラバンティ氏表彰式の後はパーティー。記者を含め、正装が義務づけられていたコンクール会場に特設されたDUNLOPカフェで供されるカクテルの数々。フェラーリ、ベントレーなど車のブランド名が付いている
コンクールのエントリー車以外にも、賞典外の特別展示車がいくつか展示されている。これは中でも一番人気がある白州次郎氏が乗っていたベントレーフェラーリの特別展示も。コンクール・デレガンスは22時まで、フェラーリのあるスペースは23時まで(金・土・休前日は25時まで)開いているので、こんな光景が楽しめる

 東京コンクール・デレガンス 2009は4月12日まで、東京シティビューで開催される。東京シティビューの入館料も含めた入場料は、4歳~中学生が500円、高・大学生が1100円、一般が1600円。

(編集部:田中真一郎)
2009年 4月 3日