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フォルクスワーゲンとピーチがコラボ、「#PinkBeetle」の発表会を関西国際空港で開催
ピーチの機内販売でも特別仕様車を5台販売
2016年11月9日 22:51
フォルクスワーゲン グループ ジャパンとピーチ(Peach Aviation)は11月9日、コラボレーションの実施を発表し、ピンク色の限定車「#PinkBeetle」を300台、さらに機内販売向けの「#PinkBeetle Peach Edition」を5台販売すると発表した。いずれも価格は307万円。同日に両社の代表が出席して、ピーチの本社がある関西国際空港の格納庫で発表会見を行なった。
ザ・ビートル Designをベースにピンク色にした限定車
#PinkBeetleのピンク色は、2015年のニューヨーク オートショーでコンセプトカーとして発表された色。「フクシアの花」をイメージしたカラーで、カラー名称は「フレッシュフクシアメタリック」。ちなみに、ピーチのピンク色は“フクシア”と読み方違いの「フーシャ色」なので、今回のコラボレーション先のピーチの色と同じものをベースにした色となる。
モデル名称の#PinkBeetleは、フォルクスワーゲンのラインアップのなかで初めて名称にハッシュタグが付くモデルとなる。これは、ニューヨーク オートショーの発表後、ソーシャルメディアで話題となったからとしている。
#PinkBeetleのベースはザ・ビートル Designで、これに専用色と、ドアミラー&サイドモールディングをブラック仕上げとし、リアスポイラーを装着した。シートはGTIシリーズのタータンチェックをピンク色にアレンジしたファブリックシートで、インテリアにもピンクのアクセントを施した。
特別装備として純正ナビゲーションシステム「716SDCW」を装備し、バイキセノンヘッドライト、ブラインドスポットディテクション、リアトラフィックアラートも装備した。
足まわりはタイヤを215/55 R17、ホイールを専用のブラック塗装とメッキ仕上げの17インチアルミホイールとしたほかはザ・ビートル Designから変更なく、直列4気筒SOHC 1.2リッターターボに7速DSGを組み合わせ、前輪を駆動する。燃費もベース車から変更なくJC08モードで17.6km/Lとなっている。
機内販売は#PinkBeetle Peach Edition
機内で5台限定販売される#PinkBeetle Peach Editionは、#PinkBeetleとボディカラーやメカニズム、装備は基本的に同一だが、異なるデザインの17インチアルミホイールを装着したほか、ボディサイドに「Peach」のロゴとブランドカラーのストライプを追加する。
価格は#PinkBeetleと同じ307万円だが、購入者には運賃などにも使える「ピーチポイント」が10万円分プレゼントされる。
購入方法だが、機内に「#PinkBeetle Peach Edition」リーフレットが備え付けられ、客室乗務員に問い合わせるとカードが渡され、そのカードにインターネットで申し込みをするアクセス方法が書いてある。
ザ・ビートルを描いた機体を運航し、関空ではランプカーでザ・ビートルを使用
ピーチの井上氏は「このコラボレーションは、移動や旅をすることの楽しさをより多くの人に感じていただきたいという共通の思いから実現した」とし、「モビリティの民主化」を掲げるフォルクスワーゲンと「旅の日常化をテーマに空飛ぶ電車として新たなライフスタイルを提案するピーチ」という共通性を挙げた。
コラボレーション項目は4つで、ピーチの機体1機にフォルクスワーゲンのロゴとビートルを描いて運航すること、関西国際空港でピンク色のザ・ビートルを5台、ランプカーとして使用すること、限定車の機内販売、フリーペーパーの「ピーチライブ」にフォルクスワーゲンの車種を利用したコンテンツ発信。
ザ・ビートルが機体の左右に描かれたピーチのラッピング機は1機(エアバス A320型機、登録記号:JA817P)で、今後6カ月間運航する予定。また、#PinkBeetleの5台のランプカーも6カ月間の使用を予定しているという。
井上氏は今回のコラボレーションを「女性にアピールしたい」と述べたほか、機内販売での販売については「販売目標はなく、誰もやってなかったことをやってみよう、ということ」と話し、目的も「お客様にワオ! をお届けする」とし、これからも驚くような試みをしていくと語った。
モビリティの民主化こそが、2つのブランドの共通点
フォルクスワーゲン グループ ジャパン 代表取締役社長 ティル・シェア氏は、機体の前でまず「飛行機の前で、しかも、VWのロゴがラッピングされた機体の前でのプレゼンは初めてで、たいへん誇りに思う」と述べ、「国内外に飛んでいくことで、ワクワクしている」と語った。
シェア氏は「フォルクスワーゲンには当初より、安全なモビリディを手頃な価格で提供するミッションがあり、日本市場において、モビリティの民主化を60年以上に渡って目指してきた」とモビリティの民主化を目指してきたことを訴えた。
続けて「海に囲まれた国においては、人々の地上におけるモビリティには限界がある。ピーチは、空を飛ぶ電車をミッションとして定義され、自国の国境を超えることを多くの人々に、より手頃なものにしてきた。地上であれ、上空であれ、このモビリティの民主化こそが、われわれ2つのブランドの共通点である。商品やサービスをよりアクセスしやすいものにすることで、より多くの人に日常の価値が高まる」とコラボレーションの意義を語った。
ピンク色のカラーについては、両社のコーポレートカラーを示して「ピンクをキーワードに、フォルクスワーゲンにとって特別なクルマ」と話した。
最後に同時発表の「ザ・ビートル R-Line」を紹介、ザ・ビートルの通常モデルでは初めて1.4リッター TSIエンジンを搭載したものとなり、シェア氏はこれをもって「ザ・ビートルのラインアップが完成した」と述べた。