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日野、「デュトロ」とトヨタ「ダイナ」「トヨエース」など計21万8983台をリコール

制動装置、電気装置、燃料装置に不具合

2017年2月14日 発表

日野「デュトロ」とトヨタ「ダイナ」「トヨエース」など計21万8983台をリコール

 日野自動車は2月14日、制動装置、電気装置、燃料装置に不具合があるとして「デュトロ」とトヨタ自動車の「ダイナ」「トヨエース」など計21万8983台のリコールを国土交通省に届け出た。リコール対象車の製作期間は2006年9月29日~2016年11月25日。

 不具合は、制動装置(パーキングブレーキレバー)、電気装置、燃料装置(燃料フィルタ)の3カ所。

 制動装置については、手動式パーキングブレーキレバーを引き上げた際に、原因は判明していないが、まれにレバー保持機構の歯先どうしがつり合って、レバーが確実に固定できず、その後、つり合いが外れてレバーが下がることがある。そのため、制動力が低下し、最悪の場合、車両が動き出すおそれがある。

電気装置に関わる不具合

 電気装置については、インストルメントパネルを固定している金具の端部処理が不適切なため、周囲に配索されたワイヤハーネスが干渉しているものがある。そのため、走行時の振動で被覆が損傷し、ワイヤハーネスと金具がショートして、最悪の場合、ワイパー等の機器類の機能が停止したり、走行中にエンストして再始動できなくなるおそれがある。

燃料装置に関わる不具合

 燃料装置に関しては、ディーゼルエンジンの燃料フィルタケースの強度が不足しているため、燃料圧力の変動およびエンジン振動により、フィルタケースに亀裂が入るものがあり、燃料が漏れるおそれがある。

 改善対策として、パーキングブレーキレバーに関わるものについては、全車両、操作方法を記載したコーションプレートを貼り付け、レバーを確実に固定するための操作方法を知らせる啓発を行なう。なお、原因が判明次第適切な措置を講じる。

 電気装置に関わるものは、全車両、当該金具およびワイヤハーネスに保護材を取り付けるとともに、ワイヤハーネスを点検し、損傷している場合は補修を行なう。

 燃料装置に関わるものは、当該燃料フィルタを対策品と交換する。なお、一部の車両においては、既に対策品が取り付けられているため、部品番号を点検し、対策前のものは対策品に交換する。

 なお、パーキングブレーキレバーの不具合は31件あり、事故については物損13件発生し、そのうち軽傷1件発生している。