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独ポルシェAGと独アウディAGが車両アーキテクチャーの共同計画で提携

「電動化」「デジタル化」「自動運転」を両社の開発力の相乗効果で拡大

2017年4月10日 発表

 独ポルシェAGと独アウディAGは4月10日、それぞれの取締役会会長であるオリバー・ブルーメ氏とルパート・シュタートラー氏が“将来の車両アーキテクチャーのためのさらなる共同計画”にゴーサインを出したと発表。車両アーキテクチャーの共有に向けて提携することになった。

 この新しい構想では、新しいモビリティを具現化することを目的に「電動化」「デジタル化」「自動運転」といった領域について両社の開発力を相乗効果させて拡大。両社の競争力を高め、次世代モデルの課題に対して適切に取り組めるようにするという。

 これまでにもフォルクスワーゲングループ内での提携は行なわれており、ポルシェ、アウディ、フォルクスワーゲンの3社は、長年に渡ってSUV分野で協力して成功を収めてきている。今回の両社による新たな開発協力は今後の10年について体制を整え、これからの数カ月で共同チームによる協力分野を定め、車両アーキテクチャー、モジュール、コンポーネントの共同開発を中心に2025年までの計画を決定する。

 この発表内でポルシェAG 取締役会会長のブルーメ氏は「両社はともに将来のモビリティ開発における競争でさらなる進歩を遂げることになります。私達は専門知識を利用して相乗効果をもたらし、時には協力しつつ、一方ではブランドの差別化を維持することにも注力します。ポルシェは常にポルシェであり、それは将来も同じです」と説明。また、アウディAG 取締役会会長のシュタートラー氏は「両社の最高のブレインが協力し、将来の方向性をまとめます。顧客に最高のソリューションを提供することにおいて、両社は多くの価値観を共有しています」とコメントしている。