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メルセデス・ベンツ、VAIOとコラボした「Mercedes-Benz × VAIO Z」を100台限定販売
Core i7モデルが28万5000円、Core i5モデルが25万円
2017年5月24日 11:00
- 2017年5月24日 受注開始
- 25万円~28万5000円
メルセデス・ベンツ日本とVAIOは、メルセデス・ベンツのオリジナル商品ブランドであるメルセデス・ベンツ コレクションの一環として、VAIOのフラグシップPC製品「VAIO Z」をベースにした「Mercedes-Benz × VAIO Z」を、オンラインストア「Amazon.co.jp」のメルセデス・ベンツ日本公式ストアにおいて100台限定で販売することを発表した。
Mercedes-Benz × VAIO Zは、メルセデス・ベンツを象徴するモデルとして1954年に販売開始された「300SL」、2015年の東京モーターショーで展示されたコンセプトカー「Vision Tokyo」をモチーフにしたレーザー刻印が天板に入れられるほか、メルセデス・ベンツブランドを象徴するスリーポインテッドスターがタッチパッドとヒンジ部外側に入れられるなど、VAIO Zの特別バージョンとなる。
両社によると、Core i5搭載モデルとCore i7搭載モデルの2製品が用意されており、価格はそれぞれ25万円、28万5000円という価格設定になっている。
メルセデス・ベンツ コレクションとVAIOのコラボレーション
独ダイムラーAGの乗用車部門であるメルセデス・ベンツは、本誌では説明する必要のないドイツの高級車メーカーだ。そのメルセデス・ベンツは、近年「メルセデス・ベンツ コレクション」と呼ばれるメルセデス・ベンツのブランドを利用したコラボレーション製品を多数リリースしている。有名なところではスーツケースメーカーのサムソナイトとコラボレーションしたスーツケース、衣服メーカーのHUGO BOSSとコラボレーションした洋服など、多数のコラボレーション商品が販売されている。実際、同社がamazn.co.jpで展開している公式ストアでは、そうしたメルセデス・ベンツ コレクションの各種製品が販売されている。
また、同社が東京 六本木などに開設している「メルセデス・ベンツ コネクション」は“クルマを売らないショールーム”がコンセプトで、自動車の試乗とともにカフェやメルセデス・ベンツ コレクションを販売する場となっており、自動車だけでなくライフスタイルを提案するショールームとして運営されている。
そうしたメルセデス・ベンツ コレクションと、PCメーカーのVAIOがコラボレーションして販売される製品が「Mercedes-Benz x VAIO Z」になる。VAIOは2015年にソニーから独立したPCメーカーで、数少ない日本ブランドのPCメーカーとしてハイエンドPCとなるVAIO Zや、ビジネス向けのメインストリームPCとなるVAIO S13などのノートPCを販売している。特にMercedes-Benz × VAIO ZのベースになっているVAIO Zは、IntelのCPU(PCの心臓部にあたる部品)でもモバイル向けとしては最高性能になるグレードを採用しており、性能を重視するビジネスユーザーなどから高い評価を受けている。
メルセデス・ベンツ日本によれば、同社が把握している限りにおいてはこれまでメルセデス・ベンツ コレクションでPCメーカーとコラボレーションした例はなく、世界的に見ても初めてのケースになるという。なお、海外メーカーの例では、台湾のAcerがフェラーリ、同じく台湾のASUSTeK Computerがランボルギーニとのように、自動車メーカーのブランドとコラボレーションしてPCを発売するという例はなくはないが、メルセデス・ベンツとコラボレーションしたPCというのは初めてのケースになる。
2カ所にスリーポインテッドスターが入り、液晶天板にはメルセデス車両のレーザー刻印
そのMercedes-Benz × VAIO Zだが、ベースとなっているのは同社が販売しているフラグシップ製品のVAIO Zをベースに、オリジナルのレーザー刻印などを入れたものとなる。レーザー刻印は2カ所。1つは液晶ディスプレイの天板部分、もう1つはヒンジ部外側になる。
液晶ディスプレイの天板部分には、1954年に販売開始された300SL、2015年の東京モーターショーで展示されたコンセプトカー「Vision Tokyo」のいずれかがレーザー刻印されている。メルセデス・ベンツ日本の担当者によれば、メルセデスを象徴するクルマを考えた時にガルウイングの最初の車種である300SL、そしてメルセデス・ベンツのデザイナーが東京をイメージして作成したコンセプトカーとなるVision Tokyoを選んだということだった。また、メルセデス・ベンツの象徴とも言えるスリーポインテッドスター(それぞれ3つが陸海空を象徴しているとのこと)がヒンジ部外側に、さらにヒンジ部内側に“Mercedes-Benz”と英語で入っており、これらはいずれもレーザー刻印になっている。
VAIOによれば、これらのレーザー刻印はVAIOの本社工場がある安曇野工場で刻印されており、メルセデス・ベンツ側の要求を満たすために熟練の工員がトライアンドエラーを繰り返して実現したとのこと。さらにスリーポインテッドスターはタッチパッドにも入っている。このタッチパッドのスリーポインテッドスターは印刷だが、表面の透明シートの裏側に印刷されており、長期間使っても色が剥げたりすることがないように配慮されている。
このほか、キーボードバックライト(周囲が暗い場合などに点灯して入力し易くするバックライト)はVision Tokyoをイメージしたブルーカラー(通常はホワイト)になるとともに、専用壁紙や起動時やログオン時になるエンジン音などの特別仕様が搭載されている。
PCとしての基本機能は、第6世代Coreプロセッサ(Core i7ないしはCore i5)、8GBメモリ、256GB SSD、13.3型液晶ディスプレイとなっており、Core i7、Core i5それぞれのモデルに対して300SL、Vision Tokyo刻印のモデルが用意されている。
Mercedes-Benz x VAIO Zのスペックと価格
商品名 | Mercedes-Benz × VAIO Z(Vision Tokyo、CorFe i7モデル) | Mercedes-Benz × VAIO Z(300SL、CorFe i7モデル) | Mercedes-Benz × VAIO Z(Vision Tokyo、CorFe i5モデル) | Mercedes-Benz × VAIO Z(300SL、CorFe i5モデル) |
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ベースモデル | VAIO Zフリップモデル(ブラック) | |||
CPU | Core i7-6557U | Core i5-6267U | ||
メインメモリ | 8GB(オンボード) | |||
ストレージ | 第3世代ハイスピードプロSSD 256GB | 第2世代ハイスピードプロSSD 256GB | ||
キーボード | 日本語(ブルーキーボードバックライト) | |||
Microsoft Office | ない | |||
OS | Windows 10 Home | |||
天板デザイン | Vision Tokyo | 300SL | Vision Tokyo | 300SL |
価格 | 285,000円(税込) | 250,000円(税込) |
※仕様のカスタマイズはできない
価格はCore i7モデルが28万5000円、Core i5モデルが25万円で、販売はメルセデス・ベンツ日本の公式ストアでのみ販売される。すべてのモデル合計で100台までの限定販売になっており、VAIOの通常の販売ルート(ソニーストア、VAIOストア、量販店など)で販売される予定はない。受注は5月24日11時から開始される予定で、最短の配送は6月11日が予定されている。
なお、製品は前出のメルセデス・ベンツ コネクションで展示される予定で、実機をみてみたい場合には東京・六本木にある同ショールームに行ってみるといいだろう。