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マツダ、東京~九州をワンタンクで走破する3列シートSUV新型「CX-8」発表会
WLTCモード燃費15.8km/Lで航続距離1137kmを実現
2017年9月15日 13:42
- 2017年9月14日 開催
マツダは9月14日、国内向けSUVの最上位モデルとなる3列シートの新型SUV「CX-8」の発表会を開催した。CX-8の価格は319万6800円~419万400円。発売日は12月14日、予約受注は同日より開始する。
発表会には同社代表取締役社長兼CEOの小飼雅道氏が登場、CX-8を導入する狙いについて話した。小飼氏は「マツダは、技術開発の長期ビジョン『サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030』にもとづき、クルマ本来の魅力である走る歓びによって、美しい地球と心豊かな人・社会を実現し、人の心を元気にすることを目指しています。新型CX-8は、この長期ビジョンの観点を踏まえて走る歓びを追求した、マツダの国内向けSUVラインアップの最上位モデルであり、新しいライフスタイルをお求めになるお客さまとともに、新しい市場を作っていきたいという意気込みで開発したクルマです」とCX-8を紹介。
「異なるライフステージ、ライフスタイルにおいて生涯を通じてマツダ車を選んでいただける、お客さまと強い絆で結ばれたブランドとなることを今後も目指します」と意気込みを述べた。
新型CX-8の導入に合わせて、同社は3列シートミニバン「プレマシー」「ビアンテ」を生産終了することになるが、小飼氏は「国内ミニバン市場は先細りしている」と指摘した。その受け皿としてSUVへユーザーが移行している状況を踏まえたといい、2列シートモデルが主流のSUVにおいて、3列シートモデルのSUVを提案して、新たな市場を作り上げていくとの考えを示した。
東京~九州博多をワンタンクで走破する、航続距離1137kmを実現
その後のプレゼンテーションでは、同社 商品本部主査の松岡英樹氏、同デザイン本部チーフデザイナーの諌山慎一氏が登壇。開発を担当した松岡氏から「デザイン」「ダイナミクス」「パッケージ」「セーフティ」にこだわって開発したことなど、新型CX-8の特徴が示された。
CX-8に搭載される2.2リッターのディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」は、最高出力140kW(190PS)/4500rpm、最大トルク450Nm/2000rpmを発生する。新型CX-5が搭載する「SKYACTIV-D 2.2」の最高出力129kW(175PS)/4500rpm、最大トルク420Nm/2000rpmと比べて、よりパワフルな設定となる。
また、大容量72L(4WDは74L)の燃料タンクを採用していることを紹介。新しい燃費値のWLTCモード燃費15.8km/L(4WDは15.4km/L)で東京から九州博多までを走破する航続距離1137kmを実現することが紹介された。
松岡氏は「SKYACTIV-Dにより、6人乗車しても荷物を積んでもドライバーの快適で楽しい走りをサポートします。その最大トルクは450Nmと、新型CX-5より力強く進化したものになり、クルマの重さを感じさせないマツダらしい意のままの走りを3列シートSUVにも提供します。また、圧倒的なパワーはクルマの可能性を広げ、今回のCX-8には牽引のオプションを設定して、幅広い趣味のお客様をサポートします」と強調した。
そしてパッケージングについて、松岡氏は「CX-8では、1列目から3列目まですべての人がコミュニケーションできる、それも普段どおりの声量で会話ができる圧倒的な静粛性を実現した」と話し、続けて「1列目はマツダが提案する理想のドライビングポジションがとれ、2列目は大柄の大人な方がゆとりをもってくつろげる、3列目は170cmの大人でも快適にくつろげる空間を設計した。さらに、少人数乗車で荷物を積まれる際にも、3列目はフラットに2列目も段差なく積みやすいくふうをした」と空間設計について説明した。
プレゼンテーションの最後に、松岡氏は「このCX-8はマツダらしい3列シート車となり、マツダ車のラインアップを充実させずっとマツダ車に乗り続けたいというお客様の選択肢を広げる新たな1台。CX-8は、よりスペースを必要とされる人、多くのシートキャパシティを必要とする人、より上質な空間による快適な移動をご要望される人まで、マツダらしいデザインや走り、質感を兼ね備えた最上位SUV。さまざまなカーライフで使えるマツダの新しい3列車の提案です」と締めくくった。