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光岡自動車、2代目クラシカル2シーター・オープンの新型「ヒミコ」

NDロードスターのホイールベースを600mm延長

2018年2月23日 発売

497万8800円~598万3200円

新型ヒミコのアンベールが行なわれた発表会

 光岡自動車は2月22日、2シーターオープンモデルの新型「ヒミコ(Himiko)」を発表。発売日は2月23日、価格は497万8800円~598万3200円。同日、都内で発表会が開催され、光岡自動車 代表取締役社長の光岡章夫氏らが登場して新型ヒミコの導入の狙いなどを話した。

 新型ヒミコは、マツダのNDロードスターをベースにするモデルで、ロングノーズ&ショートデッキのプロポーションが与えられたクラシカル2シーター・オープンとの位置付け。

 ボディサイズは4580×1740×1235mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2910mmとなり、ベースとなる新型ロードスターのホイールベース2310mmから600mm延長している。

 新型ヒミコには、最高出力96kW(131PS)/7000rpm、最大トルク150Nm(15.3kgm)/4800rpmを発生する直列4気筒 1.5リッター直噴エンジンを搭載。トランスミッションは6速MTと6速ATが用意され、駆動方式は2WD(FR)となる。グレードは「S」「S Special Package」「S Leather Package」「RED TOP(特別仕様車)」の4タイプが用意される。

2シーターオープンモデルの新型「ヒミコ(Himiko)」
クルマの基本部分は「ロードスター」をベースにしている。最高出力96kW(131PS)/7000rpm、最大トルク150Nm(15.3kgm)/4800rpmを発生する直列4気筒 1.5リッター直噴エンジンを搭載
新型ヒミコのインテリア

 先代モデルについては、2008年12月~2017年の実質9年間で累計271台を製造販売。国内では158台、海外で113台だったという。ヒミコは足まわりの構造変更などに手間がかかるといい、月に1~2台のペースで製造されるという。

NDロードスターのホイールベースから600mm延長したロングノーズを特徴とするヒミコ
フロントアンダーカバーとフェンダーサイドパネル内部を翼断面形状としたことで、初代モデルと比べて高速域での操縦安定性を高めた
トランクボックスを備えるリアデザイン

 エクステリアではフロントグリルやヘッドライトなどは先代モデルのイメージを踏襲するとともに、フロントアンダーカバーとフェンダーサイドパネル内部を翼断面形状としたことで、初代モデルと比べて高速域での操縦安定性を高めたという。また、リアにはビンテージカーの外付けトランクをイメージしたトランクボックスを備えたデザインとしている。

幌を上げた状態
株式会社光岡自動車 企画開発課 課長の青木孝憲氏

 新型ヒミコの狙いについて、同社企画開発課の青木孝憲氏は「私たちのクルマづくりには3つのポイントがあります。“ほかの誰もが乗っていないこと”“国産でデザインがほかより際立っていること”“ナショナルブランドより安価であること”が絶対条件。ほかの誰かが乗っているあのオープン2シーターより“自分の個性にあった商品に乗りたい”といった価値観を持つ方が今現在ヒミコに乗られるかたにも見受けられます」と話した。

 加えて、青木氏は「これだけのロングノーズで美しいクルマはなかなかございません。それでいて国産の安心感があるのはヒミコだけ。自分たちでこのヒミコに乗っていると、大量生産車では味わえない特別な価値観を得ることができる。クルマを停めると写真を撮られたり、声をかけられ、“このクルマはどこのクルマ”“きれいなクルマね”などと言われると、自分が褒められた気持ちになれる。なにより、心に余裕を持って優雅にドライブしていると、心が解放されるような気持ちのいい体験をすることができる」などと特徴を述べた。

株式会社光岡自動車 代表取締役社長の光岡章夫氏

 光岡自動車は2018年で創業50周年といい、発表会の冒頭に挨拶をした光岡氏は「光岡自動車は今年で創業50周年ということで、年内に何回か発表することができると思います。私事ですが満67歳になりました。このあと50年後には117歳になりますが、それまでがんばれるなら、がんばろうかな、社長じゃなくてもね(笑)。これからも社員一丸となって、夢、挑戦、次世代へ。というチャレンジを考えながら、あせらず、ゆっくりと社員とわいわいがやがやと進んでまいりたい」と、コメントした。