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メルセデス・ベンツ、4ドアクーペの新型「CLS」。7年ぶりにフルモデルチェンジ

直6ターボ4WDと直4ディーゼルターボFRをラインアップ

2018年6月25日 発売

CLS 220 d スポーツ:799万円

CLS 450 4MATIC スポーツ:1038万円

新型「CLS」

 メルセデス・ベンツ日本は6月25日、新型「CLS」の「CLS 220 d スポーツ」「CLS 450 4MATIC スポーツ」を発売した。価格はCLS 220 d スポーツが799万円、CLS 450 4MATIC スポーツが1038万円。

 7年ぶりにフルモデルチェンジした新型CLSは、クーペスタイルとサルーンの快適性と機能性を融合した「4ドアクーペ」と位置付けられるモデルで、それぞれのモデルに、最新のパワートレーンや安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」などの新技術を搭載した。

モデルエンジン変速機駆動方式ステアリング位置価格
CLS 220 d スポーツ直列4気筒 2.0リッター直噴ディーゼルターボ9速AT2WD(FR)7,990,000円
CLS 450 4MATIC スポーツ直列6気筒 3.0リッター直噴ターボ4WD左/右10,380,000円

 新型CLSのボディサイズは5000×1895×1425mm(全長×全幅×全高。CLS 220 d スポーツの全高は1430mm)。エクステリアでは、「Sensual Purity(官能的純粋)」というデザインの基本思想に基づき、前傾したフロントエンドや低い位置に設けられた幅の広いヘッドライト、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭など、メルセデス・ベンツの新しいデザイン語法を初採用。

メルセデス・ベンツの新しいデザイン語法を初採用した新型CLS

 インテリアでは、2つの高精細12.3インチワイドディスプレイを1枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイを採用。また、「CLS」として初めて5人乗りとなり、後席の乗降性の向上ほか、バックレストは40:20:40の分割可倒式を採用して、トランク容量を490Lから520L(VDA方式)に拡大可能。

2つの高精細12.3インチワイドディスプレイを1枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイを採用する新型CLS
新型CLSのインテリア

 そのほか、運転支援機能「インテリジェントドライブ」、テレマティクスサービス「Mercedes me connect」を全モデルに標準装備する。

「CLS 220 d スポーツ」「CLS 450 4MATIC スポーツ」

直列4気筒 2.0リッターディーゼル直噴ターボエンジン
直列6気筒 3.0リッター直噴ターボエンジン

 CLS 220 d スポーツは、最高出力143kW(194PS)/3800rpm、最大トルク400N・m(40.8kgf・m)/1600-2800rpmを発生する直列4気筒 2.0リッターディーゼルターボエンジンを搭載。トランスミッションは9速AT、駆動方式は2WD(FR)。搭載エンジンは、欧州において導入されているRDE(実路走行試験)規制に適合したとしている。

CLS 450 4MATIC スポーツ

 CLS 450 4MATIC スポーツは、最高出力367PS(270kW)/5500-6100rpm、最大トルク500Nm/1600-4000rpmを発生する直列6気筒 3.0リッターターボエンジンに、最高出力16kW 、最大トルク250Nmを発生する電気モーターISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせる。トランスミッションは9速AT、駆動方式は4WD。

 CLS 450 4MATIC スポーツは直列6気筒エンジンの採用により、エンジン左右のスペースに補器類を配置することが可能になったことに加えて、エンジン近接型の触媒を採用してより効率的な排出ガス処理を可能にしているという。また、従来はエンジン回転を動力源としていたエアコン、ウォーターポンプなども電動化されたため、エンジン前部のベルト駆動装置が不要となり、よりコンパクトなエンジンとした。

 ISGの電気モーターはエンジンとトランスミッションの間に配置され、オルタネーターとスターターの機能を兼ねる。この電気モーターと「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行ない、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。

ISGと「48V電気システム」

 エンジンの低回転時には、リチウムイオンバッテリーの電力を利用して動力補助を行なうことで、高い効率性と力強い加速を実現。スターターが従来より高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上させた。

 また、2秒以下のエンジン停止は、アイドリングストップをしない時よりも燃料消費量を増加させることから、ドライバーの走行データやレーダーセンサーからの情報をもとに、エンジンが2秒以上停止しないと予測した場合には、あえてエンジンを停止しない機能を採用。さらに、アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を520rpmという低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性および静粛性に寄与するとしている。