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ボルボ、NVIDIA DRIVE AGX Xavierを使ったレベル2+の運転支援システムを2020年代初頭より量産車に採用

「GTC ヨーロッパ 2018」でNVIDIA ジェンスン・フアンCEOが明らかに

2018年10月10日(現地時間) 発表

ボルボ、NVIDIA DRIVE AGX Xavierを使った次世代レベル2高速道路運転支援システムを2020年初頭より量産車に採用する

 NVIDIAは、10月9日〜11日(現地時間)にドイツ・ミュンヘンでGPUテクノロジに関する技術カンファレンス「GTC ヨーロッパ 2018」を開催している。

 このGTC ヨーロッパの基調講演が10月10日行なわれ、NVIDIA 創業者兼CEOのジェンスン・フアン氏が登壇。GPUテクノロジに関する現状と未来が語られた。

 その中でファンCEOは、Volvo Cars(ボルボ)がNVIDIAの自動運転向けコンピュータ「DRIVE AGX Xavier」を採用したことを発表。自律自動運転も構築可能なコンピューティングパワーを持つDRIVE AGX Xavierを使い、次世代レベル2(レベル2+)高速道路運転支援システムを構築。2020年代初頭より量産車に採用していくという。

 基調講演にはボルボのCTOも登壇し、このDRIVE AGX Xavierはボルボが現在XC90などで採用しているSPA(Scalable Product Architecture)プラットフォームの次世代版であるSPA 2プラットフォームのクルマから採用していくと表明した。

 Volvo Carsの社長兼CEOであるホーカン・サムエルソン(Hkan Samuelsson)氏はコメントを発表。「自律走行のローンチを成功させるには、膨大な量のコンピューティングパワーだけでなく、人工知能の継続的な進歩が欠かせません。当社とNVIDIAとの契約は、この課題の達成に向けた重要な一片となるものであり、完全自律走行が可能なボルボ車を安全にお客様にお届けするのを促進してくれます」と述べている。

 この基調講演では、コンチネンタルが2021年量販予定のレベル2+~レベル4自動運転用のプラットフォームにNVIDIA DRIVE AGXを採用すること、VeoneerもXavierをベースとしたシステムでレベル4自動運転を構築することなどが発表された。

コンチネンタルもXavierベースの自動運転システムを作り上げていく
VeoneerもXavierをベースとしたシステムでレベル4自動運転を構築
TUVは開発環境を提供していく