日産、62kWhのバッテリー搭載で航続距離を570kmに向上させた「リーフ e＋」

「リーフ e＋」

　日産自動車は、EV（電気自動車）「リーフ」に新開発のe-パワートレーンを採用してパフォーマンスと航続距離を向上させた「リーフ e＋」を追加設定して1月23日に発売する。リーフ e＋の価格は416万2320円～472万9320円。

　同時に、リーフの仕様を向上。「踏み間違い衝突防止アシスト」と「LEDヘッドライト」を全車標準装備したほか、「G」「X」グレードでは、Apple CarPlayに加え「Android Auto」にも対応。Xグレードでは16インチアルミホイールを標準装備とした。加えて、充電スポットの「満空情報表示」機能を「NissanConnect EV」アプリに2019年春から採用する予定。リーフの価格は324万3240円～399万9240円。

リーフ e＋

リーフ

リーフ e＋のボディサイズは4480×1790×1545mm（全長×全幅×全高）で、最低地上高は135mm。通常のリーフより5mm高く、最低地上高は15mm低い。フロントバンパー下部にブルーのリップスポイラー状のパーツを追加するとともに、充電ポートに「e＋」ロゴを配した

　新しく追加されたリーフ e＋は、新型モジュールを採用してバッテリーパックの密度を約25％向上させ、搭載セル数をこれまでの192セルから288セルに増加。バッテリー容量を40kWhから62kWhに高性能化して、JC08モードの航続距離をこれまでの400kmから570kmに拡大させた。これに伴いバッテリーサイズも大きくなっているが、最低地上高を15mm低く、全高を5mm高くすることで、室内スペースに影響を与えないように工夫がされている。

新型モジュールを採用したリーフ e＋のバッテリー

バッテリーパックの密度を向上させ搭載セル数をこれまでの192セルから288セルに増加

　動力性能については、インバーターの制御やハードを変更することでより多くの電流を供給することができるようになったほか、ギヤボックスを強化して、より大きな力を受け止められるようにした。これにより、これまでと同じ「EM57」型モーターを採用しつつ、最高出力160kW/4600-5800rpm、最大トルク340Nm/500-4000rpmと性能を向上。80km/h～100km/hの加速時間を約15％短縮して高速道路での合流や追い越しといった場面でスムーズな運転を可能にした。

　操安性においては、車体のねじり剛性を8％向上させ、サスペンションストラットのベアリングを低フリクションなボールベアリングに変更するなど、操舵フィーリングを向上。ステアリングの操舵力を安定させた。また、バッテリーが重くなったことで重心高が10mm下がり、0.4Gでコーナリングした際の車体ロール角も約5％低減した。

　なお、通常充電では6kW充電に全車標準対応して、バッテリー残量警告灯が点灯してから満充電までの時間は12時間30分とした。加えて、急速充電ではバッテリー残量警告灯点灯から80％充電までの時間を50kW充電では約60分、高出力タイプの70kW充電では約50分とした。

リーフ e＋は全車で6kW充電に標準対応

　そのほか、エクステリアではフロントバンパー下部にブルーのリップスポイラー状のパーツを追加。充電ポートに「e＋」ロゴを配するなど、リーフ e＋であることをさりげなく示す変更が加えられている。

リーフ e＋について

リーフ e＋のバッテリーの進化について

エネルギーシェアについて

「リーフ e＋」

主要諸元比較表