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スバル、群馬製作所の操業停止を週明け再開へ

一部車種の不具合は「電動パワーステアリング装置」に不良の可能性

2019年1月23日 発表

 スバルは1月23日、1月16日夜より操業停止している同社群馬製作所について、週明けの早くて1月28日より、車両生産・出荷を再開する方向で準備を進めていると発表した。

 発表によると、1月16日に同社の一部車種で使用している自動車部品に不良が生じている可能性があることが判明して、1月16日夜より同社群馬製作所(本工場・矢島工場)でのすべての車両生産・出荷を停止し、当該車種の新車登録を一時停止した。

 1月23日までに不良が生じる原因などについて一定の確認が取れ、それに基づき対策を施した部品を準備するめどが立ったことから、週明け(早ければ1月28日)より、群馬製作所での車両生産・出荷を再開する方向で準備を進めているという。

 なお、同社が公表した現時点で把握している情報は、以下の通り。

・不良が生じている可能性がある部品

 電動パワーステアリング装置

・対象車種

 群馬製作所で生産している「フォレスター」「インプレッサ」「XV」の全車。

 上記以外の車種「レガシィ」「アウトバック」「レヴォーグ」「WRX」「BRZ」、トヨタ自動車「86」の6車種については、当該部品不良の対象ではないが、同一の車体組立ラインを使用しているため、生産・出荷を停止。

・不良が生じている可能性がある車両の製造期間

 2018年12月下旬~2019年1月16日(この製造期間は現在精査中で今後変動する可能性がある)で、なお、2018年12月29日~2019年1月6日は冬期休暇でこの間は生産していない。

・当該不良が生じた場合に発生する事象

 メーターパネル内のステアリング制御警告灯が点灯するとともに、パワーステアリング機能が停止し、ハンドル操作が重くなる(通常よりも大きな力を要する状態)恐れがある。万一、そのような状態となったら、直ちに運転を中止して近くのスバル販売店へ連絡とのこと。

・不良の原因

 詳細な原因・メカニズムについて、調査を継続。

・今後の対応

 すでに生産済みの車両については、安全・安心の観点から適切に対応。

・業績への影響について

 同社連結業績への影響については、現時点では不明