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トヨタ、「シエンタ」計13万7016台リコール。エンジン破損のおそれ

対象車両の製作期間は2015年5月7日~2018年9月3日

2019年6月26日 発表

防水構造が不適切となっている、ハイブリッド車のエンジンルーム後部に取り付けているカウルルーバ

 トヨタ自動車は6月26日、エンジンの破損のおそれがあるとして「シエンタ」計13万7016台のリコールを国土交通省に届け出た。対象車両の製作期間は2015年5月7日~2018年9月3日。

 不具合の原因は、ハイブリッド車のエンジンルーム後部に取り付けているカウルルーバの防水構造が不適切なため、集中豪雨など多量の雨水がかかった場合、水がエンジン上部に滴下してインジェクター取り付け部から燃焼室に浸入することがある。そのためコンロッドが変形して異音が発生し、最悪の場合、エンジンが破損するおそれがある。

 改善措置として、カウルルーバの仕様に応じてシール材を貼り付けるとともに、全車両のエンジンに防水カバーを追加する。また、エンジンの燃焼室を点検して、異常がある場合はエンジンを新品に交換する。

 これまでに発生した不具合の件数は152件で、事故は起きていない。

改善箇所説明図