トヨタ、スマホ決済アプリ「TOYOTA Wallet」開発。iOS版から提供開始、Android向けは来春提供予定

　トヨタ自動車、トヨタファイナンシャルサービス、トヨタファイナンスの3社は11月19日、3つの支払い手段を搭載したスマートフォン決済アプリ「TOYOTA Wallet」を開発したと発表。同日よりiOS版の無料提供を開始し、来春にはAndroid向けアプリの提供も開始予定。アプリの機能も順次拡充するとしている。

　TOYOTA Walletの主な特長は、iD/Mastercardコンタクトレス加盟店（国内）やMastercard加盟店（国内EC）で利用できるプリペイド型電子マネー「TOYOTA Wallet 残高」、Origami加盟店で利用できるクレジット型サービス「TOYOTA TS CUBIC Origami Pay」、銀行Pay加盟店で利用できるデビット型サービス「銀行Pay」という3つの支払い手段を搭載していること。

　トヨタでは、すべてのクルマをコネクティッド化してモビリティサービスプラットフォームを構築すること、ビッグデータの活用を推進して利用者や社会に貢献すること、さまざまな企業と連携して新たなモビリティサービスを創出するといった3点を柱とする「コネクティッド戦略」を掲げている。

　コネクティッド戦略を実現する中核技術としてスマートフォンとモバイルネットワークは重要な役割を果たしていくと同社は考えており、TOYOTA Walletの開発は、利用者の日常決済の利便性向上やモビリティ社会の基盤づくりに貢献するプラットフォームになると位置付けている。

　今後の構想として、どこでも・誰でも使えるシームレスなサービスの実現に向けてより多くの企業との連携を図るなど、決済や周辺サービスの拡大、決済サービスを通じた利用者との接点強化、MaaS発展に伴うモビリティ社会の基盤づくりを推進していくという。