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レクサス高輪、不正車検で行政処分 指定整備業務の取消と検査員4名解任

2021年9月29日 発表

 トヨタモビリティ東京は9月29日、同社が運営する「レクサス高輪」で発覚した不正車検について、同日、国土交通省関東運輸局より「レクサス高輪」の指定整備業務の取消と、検査員4名の解任を申し渡されたことを公表した。

 レクサス高輪への行政処分は、道路運送車両法第94条の3第1項、同法第94条の5第1項、同法第94条の5第4項および同法第94条の6第1項の規定違反があったことによる処分。指定整備業務取消と自動車検査員4名の解任について、いずれも同日から2年間、再指定は認められない。

 今回の不正車検の対象となるのは565台で、そのうち542台については再検査や再検査の予約が完了して、10月中にはほぼ全数が完了する予定としている。

 なお、国土交通省関東運輸局からの処分にあわせて、社内規程に基づく懲罰処分として、経営責任としての社長以下、全役員の懲罰処分、レクサス高輪関係者の懲罰処分を別途実施したとしている。

 今回の不正車検についてトヨタモビリティ東京では、レクサス高輪において増加する仕事量に対し、エンジニアを中心とした人員や設備の増強が追い付かず、慢性的な高負荷状態であったにもかかわらず、会社が適切な対応をしてこなかったことに要因があったと考え、レクサス高輪での改善の取り組みをすすめるとし、また、今回の問題をレクサス高輪だけでなく、全社での問題と捉え、社内改革を推進していくとしている。