富士通テン、車載カメラ映像も補正する画質補正LSIを開発
今後発売のカーナビ新製品に順次搭載

Vivid View Processor 2

2009年4月27日発表


 富士通テンは4月27日、車載用ディスプレイ向けの画質補正LSI「Vivid View Processor 2(ヴィヴィッド ビュー プロセッサ2:VVP2」を開発したと発表した。

 VVP2は、2007年に富士通と富士通研究所が開発した画質補正LSI「Vivid View Processor(VVP)」を機能拡張したもの。VVPは、映像のシーンごとに、輪郭特性や色合い、階調分布を分析し、輪郭やコントラスト、彩度を最適化する補正をリアルタイムに行う機能を搭載している。

 VVP2では、新たに車載カメラ映像の画質補正機能を搭載。逆光時や夜間といった車載カメラ特有のコントラストの強いシーンで画質補正を行い視認性向上を図っている。このほか、画像補整では階調ノイズ低減と黒浮き低減を図り補正機能を強化。ICパッケージに28mm×28mmの低コストなQFPパッケージを採用し、低消費電力化とあわせてカーナビなど製品への搭載を容易としている。

 富士通テンによれば、今回開発した技術は車載の様々なカメラへの応用が可能で、今後同社カーナビ新製品に順次搭載するとしている。


(編集部:)
2009年 4月 27日