国交省、盆休みや年末年始の平日にETC特別割引の適用を検討
GW期間中の渋滞増加を受け、流通への影響も踏まえて検討

2009年5月15日公表


 国土交通省は5月15日、高速道路料金の上限を1000円とするETC特別割引について、盆休みおよび年末年始の平日も適用することを検討するとした、金子国土交通相の発言を公表した。

 発言によれば、ETC特別割引実施後初の大型連休となった5月のゴールデンウィーク(GW)期間中は5月2日~6日の休日に30km以上の渋滞が多数発生したことから、2009年の盆休みは8月15日、16日の土日曜日に交通が集中すると予測。これを分散させるため、盆休み平日のETC特別割引の適用を検討していると言う。加えて、盆休み平日に適用するのであれば、年末年始の平日への適用も検討する必要があると考えを示している。

 一方で、平日にETC特別割引を適用することによる流通へ影響を懸念しており、GW期間中にJR貨物のコンテナが不足したという事例を挙げて、流通関係各所と問題点の検討も行う必要があるとしている。しかし金子大臣は、地方都市などで景気効果も出てきているようだと発言し、ETC特別割引の効果を評価している。


(編集部:)
2009年 5月 15日