GSユアサ、1917年輸入の電気自動車「デトロイト号」を復元
本社やイベントなどで展示。5月20日を「電気自動車の日」に制定

デトロイト号

2009年5月20日発表


 ジーエス・ユアサ コーポレーションは5月20日、1917年に輸入された電気自動車「デトロイト号」を走行可能な状態に復元したと発表した。

 デトロイト号は、GSユアサの前身の日本電池の創業者のひとりである島津源蔵氏が、1917年に米国から輸入した電気自動車。同社製の鉛電池を搭載させ、島津氏が日本電池の社長を退任する1946年まで、約30年にわたって通勤用や自家用の専用社用車として利用していた。

 GSユアサでは、1981年から京都本社ロビーでデトロイト号を展示していたが、2008年に「デトロイト号復活プロジェクト」が発足。足まわりの補強、蓄電池やモーターの新調、屋根の塗り替えなど、輸入当時の走りや品格を損なわないよう復元した。また、GSユアサは、デトロイト号の復元が完了した5月20日を「電気自動車の日」と制定し、日本記念日協会より同日に認定を受けたと言う。

 デトロイト号は、引き続き京都本社ロビーに展示。5月31日に開催される「COP15 CYCLING TOUR」のコースである国立京都国際会館で展示されるほか、京都国立近代美術館で開催される「京都学 前衛都市・モダニズムの京都展」で6月30日~7月20日まで展示される。以降も、文化事業や社会貢献活動、展示会やイベントでも活用するとしている。


(編集部:)
2009年 5月 20日