横浜ゴム、電気レーシングバギーでパイクスピークに参戦
SUVタイヤ「ジオランダー」で本格的なオフロードレース参戦も目指す

EVレーシングバギー

2009年5月26日発表


 横浜ゴムは、7月19日に開催されるヒルクライムレース「2009 PIKES PEAK INTERNATIONAL HILL CLIMB(PPIHC:パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム)」に、電気を動力とする「EVレーシングバギー」で参戦する。

 パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、米国コロラド州のパイクスピーク山で開催されるレース。コースは、スタート地点とゴール地点の標高差1439m、全長約20kmにおよび、ターマックとグラベルが混在した路面と156カ所のコーナー、変化が激しい気温や天候などによって過酷なレースとして知られている。初開催は1916年で、87回目となる2009年には4輪/2輪合計で200台以上が参戦する。

 今回、環境貢献活動の一環として電気自動車の普及促進や、過酷なオフロードレースにも耐えうる電気自動車用タイヤの開発促進を目的に、同社のオフロードレースチーム「チーム・ジオランダー」が同レースに参戦する。ドライバーには塙郁夫選手を起用し、車両はオリジナル制作のEVレーシングバギーを使用、タイヤは耐久性を向上しながら転がり抵抗を低減して省燃費性能を高めた「ジオランダーH/T-S」を装着する。また、同レースを皮切りに実績を重ね、本格的なオフロードレース参戦も目指すという。

 EVレーシングバギーは、Advanced DC製の電気自動車用モーター「L91-4003」2基と、151.2V/15.984Whの三洋電機製リチウムイオンバッテリーを搭載する。ボディーサイズは3500×1800×1270mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2530mm、重量は750kg。


(編集部:)
2009年 5月 26日