三菱電機、音声入力と連動した操作ができる地デジ/ワンセグカーナビ

11月5日発売
NR-HZ001-DTV:25万円前後
NR-HZ001:20万円前後
NR-HZ001-DTV

NR-HZ001-DTVおよびNR-HZ001の商品概要
 三菱電機は、HDD/DVDナビゲーションシステムの2008年モデルを11月5日に発売する。12セグ地デジ/ワンセグチューナーを同梱したモデル「NR-HZ001-DTV」と、ワンセグチューナーを内蔵したモデル「NR-HZ001」を用意しており、いずれもオープンプライス。店頭予想価格は、NR-HZ001-DTVが25万円前後、NR-HZ001が20万円前後の見込み。

 両モデルとも、QVGA(320×240ピクセル)表示が可能な7型ワイド液晶ディスプレイを搭載した2DINタイプの内蔵型カーナビ。NR-HZ001-DTVは12セグ地デジ/ワンセグチューナー「TU-200D」を同梱、NR-HZ001はワンセグチューナーを内蔵しており、このほかの基本仕様は同一となる。

 音声入力を中心として、モニターのタッチパネル、付属のフルリモコン、別売のステアリング装着型リモコン「ドライビングリモコン(6300円)」と連携した操作ができる操作系「マルチリレーオペレーション」を採用。マルチリレーオペレーションにより、音声入力でカーナビの操作を行いつつ、各リモコンでのボタン操作でカーナビ操作を補完できるもので、音声入力で目的地検索を行った後にリモコンのボタンで検索結果一覧から選択し決定する、音声入力で音楽再生を開始した後にボタンで選曲する、といった操作ができる。また、カーナビ本体や各リモコンの基本機能ボタンを「AV」「INFO」「NAVI」の3ボタンにまとめ、ボタン配置やデザインも共通とした「3GATEメニュー」を採用することで、操作性の向上を図っている。

 マルチリレーオペレーション採用に合わせて音声認識機能も強化。音声入力での施設検索対象を約7万件から約1000万件に拡大した「超大語彙検索」や、発言からキーワードを抽出して検索する「キーワード抽出」といった技術を投入し、音声入力での検索性を向上。音楽再生時でも、車内に流れる音楽をカットして音声入力が利用できる「ミュージックキャンセラー機能」も搭載している。

 このほか、Bluetoothによる携帯電話のハンズフリー通話が可能。同社のETC車載器「EP-408B」を接続して、料金履歴や累積料金などの確認もできる。また、製品プラットフォームにナビ専用の新開発LSIを採用し、高速処理と高性能描画を実現したとしており、同社では市販製品のほか自動車メーカーへの提案も検討しているという。

2008年モデルの特長マルチリレーオペレーション3GATEメニュー
カーナビ本体に「AV」「INFO」「NAVI」の3ボタンを装備付属のフルリモコン別売りのドライビングリモコン(ドラコン)
超大語彙検索キーワード抽出ミュージックキャンセラー機能
音声入力で「三菱電機」と発声し、施設検索したところさらに「自動車」で絞り込んだ状態現在時刻の確認なども音声入力で行える

 ハードウェア面では、40GBのHDD、DVD-R/RWやCD-R/RWが再生できるDVDドライブ、SDメモリーカードスロット、AM/FMチューナー、45W×4chのアンプを搭載。ナビ機能では、過去3年分の渋滞データを利用した「渋滞予測機能」、交差点を3DCGで表示する「ビジュアルシティマップ」、3DCGによるドライバー目線の映像でナビする「クルージング・ビュー」などの機能が利用できる

 オーディオ機能では、CD-R/RWやSDカードに保存されたMP3/WMA/AACファイルの再生が可能。別売オプションのUSBアダプタ「SW-10USB(13440円)」を利用することで、iPodやUSB接続型のポータブルオーディオプレーヤー、USBメモリーに保存した音声ファイルの再生もできる。最大4倍速でCDからHDDに録音して保存できる「ミュージックフォルダ」機能を搭載し、Gracenoteによる楽曲情報の自動登録もできる。このほか、疑似的に5.1chサラウンドを再現する「SRS CS Auto」や13バンドのイコライザーが利用できる。

 本体サイズは両製品とも約179×166×100mm(幅×奥行×高さ)で、重量は約3.6kg。NR-HZ001-DTVには、チューナー接続ケーブル、2chフィルムアンテナ、地デジ用リモコンが、NR-HZ001には1chフィルムアンテナが付属する。

主なナビ機能ナビのメニュー画面
主なAV機能AVのメニュー画面
SW-10USBでiPod nanoを接続した状態iPod再生メニュープレイリストなども表示する
 
基本機能のメニュー自動車のメンテナンス情報も入力できるモニターを開いた状態

 26日に都内において開催された発表会で、常務執行役自動車機器事業本部長の中山栄治氏は「原料高、原油高、自動車販売の低迷などにより、自動車業界にとって大変厳しい状況」としながらも、「独自の提案をする製品を開発することで事業拡大を狙い、自動車機器市場全体の拡大発展させたい」とコメント。また、三菱電機でのポータブルナビゲーション機器(PND:Personal Navigation Device)の販売については「市場の状況をしっかりと見極めながら検討したい」としている。 

三菱電機常務執行役自動車機器事業本部長の中山栄治氏自動車業界にとって厳しい中でも、カーナビ需要は拡大している需要拡大に伴って、売れ筋モデルが2極化したと分析している

URL
三菱電機株式会社
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2008/0926.htm

(編集部:大久保有規彦)
2008年9月26日