首都高、大黒PAでお客様感謝デーを開催
スタンプラリーの開催や作業車両展示など

 9月27日開催

 

 

 

  首都高速道路(首都高)は、9月27日に「お客様感謝デー in DAIKOKU」を神奈川県にある大黒PA(パーキングエリア)で開催した。大黒PAは、首都高湾岸線と大黒線が合流する大黒JCT内にあり、400台ほどのクルマが駐車可能と、首都高に設置されたPAの中では代表的なものの一つだ。PA内からは横浜のランドマークともなっている横浜ベイブリッジを見ることができ、飲食店も多く、おみやげものも豊富に取りそろえられている。

首都高速道路神奈川管理局総務・経理グループ総括マネージャーの下村治氏。横浜ベイブリッジ20周年となる来年も、何らかのイベントは行いたいと語ってくれた
  今回開催されたお客様感謝デー in DAIKOKUは、普段首都高を利用されるお客様への感謝の気持ちと、9月27日が特別な日であることから企画されたものだと首都高速道路神奈川県管理局の下村治氏はいう。「2008年の9月27日は横浜ベイブリッジができてからちょうど19年目になります。また、来年は横浜開港150周年にあたり、来年には横浜開港150周年記念テーマイベントが行われるのですがその終了日が9月27日であることから企画しました。イベントの終わる9月27日を記憶にとどめていただければと思います」とのこと。実際お客様感謝デー in DAIKOKU会場内でも、横浜開港150周年記念テーマイベントの告知が行われており、そのマスコットキャラクターである「たねまる」くんも来場していた。そのほか首都高と接続している横浜横須賀道路沿線にある「横浜市立金沢動物園」も出展。ヘラクレスオオカブトやコーカサスオオカブトの成虫や幼虫を展示し、大黒PAに立ち寄った家族連れが興味深そうに見入っていた。

会場内には横浜の観光PRゾーンも設置。大黒地区やみなとみらい地区のパンフレットが置かれていた横浜開港150周年事業のマスコットキャラクターたねまる。横浜開港資料館の中庭にある「タクマスの木」の精という設定ETCのパンフレットを配っていたのは、首都高のETC普及キャラクター、Ms.カレージョETC(左)とMr.ETC(右)
横浜横須賀道路沿線にあるということで、金沢動物園もブースを設置。珍しい動物がたくさんいるので、ぜひ来てくださいとアピール幼虫も展示されていたヘラクレスオオカブト。世界最大のカブトムシとして有名で、カードゲームのムシキングで人気もブレイク東急リゾートのペア宿泊券など豪華な賞品も当たるスタンプラリーの抽選会場。お客様感謝デーということで、ハズレはなし

  会場内で一番広く場所を取り、子供たちにも大人気だったのが首都高の作業車両などの展示エリア。普段間近で見ることのできない首都高の作業車両が展示されている上、実際に運転席に座らせてもらえるので、乗り降りが大変な大型車両にもかかわらず多くの人が運転席に座って記念写真を撮っていたようだった。そのほか、車両展示コーナーと、大黒PAの2階にある休憩所「ETC・夢空間」の2カ所でスタンプを押せば、みなとみらいにある温泉施設である「横浜みなとみらい万葉倶楽部」の平日ペア無料招待券が当たるなどのスタンプラリーも行われていた。

  もともと利用者が多い大黒PAだけに、たまたま立ち寄った家族連れ、カップル、仕事の途中と思われる人など、多数の人がこのイベントを楽しんでいたようだ。なお、下村氏によると横浜ベイブリッジの20周年となる来年もなんらかのイベントは行いたいと語ってくれた。 

首都高の展示車両は大人気

 子供たちだけでなく大人にも大人気だったのが、首都高の作業
車両。首都高を走っているとよく見かけるクルマから、あまり見かけることのないクルマまで4種類の作業車両が展示されていた。ここではそれらの車両に注目して各部を見ていこう。

●道路パトロールカー
 

展示されていた作業車両の中で一番見かけるのがこの道路パトロールカー。交通規制時などでおなじみのクルマだ道路パトロールカーのベース車両はトヨタのランドクルーザー。あらためて見ると標識掲示板が巨大なのが分かる高々と掲げられた標識掲示板、回転灯、そして手前に電光掲示板など、注意を即すための装備が満載
屋根上の各種積載物は高速走行が必須のためか、さすがにしっかり取り付けられている道路パトロールカーの室内。各種無線機やカーナビ、そして標識掲示板のコントロール装置を装備

●散水車
 
道路掃除のために、道路上に水を撒くための散水車散水車のベース車両は、いすゞのギガ。タンクは7900lの巨大なもの

後方車両に対しての注意を即す装備もしっかり装備

後部に設けられた散水部。写真左が後方になり、散水ノズルが多数設けられている

こちらは車体前方の散水部。写真右側が前方になる。バンパーの陰に散水ノズルが設置される


●標識車

標識車のベース車両は、中型トラックのいすゞフォワード。散水車のギガより一回り小ぶりとなる道路パトロールカーと同様に標識掲示のためのクルマだが、より大きな標識を搭載している道路規制に使用する水の入ったタンクを車体後部に五つ搭載している
作業車両のため、やはり無線機なども装備。センターコンソールに見えるのが標識コントロール装置標識コントロール装置のアップ。このシンプルなボタン類でおよそ60種類のメッセージを表示できる

 ●ウニモグ

 

装備数の非常に少ないメルセデス・ベンツのウニモグ。トンネル内を掃除するためのユニットが取り付けられているウニモグの後部。トンネル掃除をする際には後部ブラシと左側部のブラシを高く掲げる左側部のブラシ部分。油圧で位置をコントロールできるとのことで、トンネルの天井も掃除可能

ウニモグのマフラーはこの部分に取り付けられている。水深の深い個所でも作業できるようにとの工夫だ

フロントバンパー付近にある連結器。雪が積もったときなどは除雪車となり融雪剤の散布やドーザープレートを取り付け雪かきを行うとのこと

●TOKYO SMART DRIVER×NISSAN GT-R

  作業車両と異なるものの、首都高が4月から行っている「東京スマートドライバー」プロジェクトで使用されている「TOKYO SMART DRIVER×NISSAN GT-R」も展示されていた。この東京スマートドライバープロジェクトは、“叱る”から“褒める”へをテーマに、首都高で見かけた運転マナーのよいドライバーをほめていこうというもの。実際にその場で呼びかけるわけではなく、同プロジェクトのブログでさまざまな“ホメ”情報が報告されている。

「ホメパト」と名づけられたTOKYO SMART DRIVER×NISSAN GT-R。人気の展示車両ピンクのチェッカーが目印のホメパト。首都高を走っていて見かけた人もいるかな?会場では同プロジェクトのパンフレットと「ホメ玉」と名付けられたアメが配られていた


URL
首都高速道路株式会社
http://www.shutoko.jp/
首都高イベント情報「お客様感謝デー in DAIKOKU」
http://www.shutoko-sv.jp/spp/suisui/event05.html
横濱開港150周年
http://www.yokohama150.org/y150/
横浜市立金沢動物園
http://www.kanazawa-zoo.org/
東京スマートドライバー
https://www.smartdriver.jp/

(編集部:谷川 潔)
2008年9月29日