三菱、SUV「パジェロ」をマイナーチェンジしディーゼル車を追加
3.2リッターコモンレール式ディーゼルエンジンを搭載

パジェロ(ロングボディ車、SUPER EXCEED、ディーゼルエンジン搭載車)

10月1日発売
260万4000円~459万9000円 



  三菱は、SUV「パジェロ」のマイナーチェンジを10月1日に実施。3.2リッターディーゼルエンジンを搭載したグレードを追加した。販売価格は260万4000円~459万9000円で、ディーゼルエンジン搭載車は346万5000円~459万9000円。

  今回のマイナーチェンジでは、ロングボディ車の「GR」「EXCEED」「SUPER EXCEED」の3グレードに、3.2リッターディーゼルエンジン搭載車を追加する。三菱では、1982年の初代パジェロ販売開始いらい車両サイズや重量などの特性からディーゼルエンジン搭載車を販売していたが、排出ガス規制の強化に伴って2004年にディーゼルエンジン搭載車の販売を休止しており、約4年ぶりにディーゼルエンジン搭載車が復活したこととなる。

SUPER EXCEED(ロングボディ車、リア)SUPER EXCEEDのインパネGR(ロングボディ車)

  搭載されるディーゼルエンジンは、2004年の販売休止当時までパジェロに搭載されていた4気筒 DOHC 16バルブ 3.2リッター インタークーラーターボ DI(直噴:Direct Injection)ディーゼルエンジン「4M41型」に改良を加えたもの。燃料を高圧で噴射し、噴射圧などを電子制御することで低騒音化や排出ガス低減を図る「コモンレール燃料噴射システム」、窒素酸化物(NOx)を吸蔵して無害な窒素に還元する「NOxトラップ触媒」、粒子状物質を捕集し燃焼させて除去する「ディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)」といった新技術を採用している。

  トランスミッションは、全車5ATの「INVECS-II スポーツモード 5AT」を装備。これらによって、3.0リッターガソリンエンジン車と比較して約15%の燃費向上やCO2排出量の削減が図れたとしている。また、ディーゼルエンジン搭載車の一部でタイヤサイズが変更されており、「GR」でガソリンエンジン搭載車の265/70 R16から265/65 R17に変更された。

4M41型 3.2Lコモンレール式ディーゼルエンジンエンジン 燃料噴射システムVG(可変ノズル:Variable Geometry)ターボチャージャー
NOxトラップ触媒ディーゼルパティキュレートフィルター

  このほかのマイナーチェンジ内容は、装備面では、3.0リッターガソリンエンジン搭載車のトランスミッションを4ATから5ATに変更し燃費と加速性能の向上を図った。また、ロングボディ車の「GR」とショートボディ車の「VR-I」でフォグランプと電動格納式リモコンドアミラー(ヒーター付)を、ロングボディ車の「EXCEED」とショートボディ車の「VR-II」に雨滴感応オートワイパーを標準装備化した。

  エクステリアでは、全車共通でフロントグリルがメッキクローム処理を施したものに、アルミホイールがラウンドリムを採用したものに変更。また、ロングボディ車の車体色に新色「クォーツブラウンメタリック」を追加、「EXCEED-X」にメッキのドアミラー、ドアアウターハンドル、サイドドアガーニッシュモールを追加した。このほか、「SUPER EXCEED」では本木目&本革巻ステアリングホイールを装備する。

URL
三菱自動車工業株式会社
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/
ニュースリリース
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/publish/mmc/pressrelease/news/detail1837.html
製品情報
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/pajero/index.html

(編集部:大久保有規彦)
2008年10月1日