【2008パリモーターショー】スポーツカー編

会期:10月2日~19日(現地時間)
会場:フランス パリ Paris Expo Porte de Versailles

  パリモーターショー会場レポートの最後は、スポーツカー特集で締めたい。

Porsche(ポルシェ)、Cayenne特別仕様やハイブリッドのカットモデル
   PorscheはCayenne Sの特別仕様「Transsyberia」を展示した。Transsyberiaは、モスクワからウランバートルまで6000km以上を走破するラリーレイド「トランスシベリアラリー」の出場車両をイメージしたモデル。Cayenneは2007年、2008年と上位を独占している。

   Transsyberiaにはルーフスポイラーなどラリー出場車の装備が装着されるほか、出場車と同じカラーリングが施される。ただし、外観でもっとも目立つルーフ上のスポットライトは、日本仕様には装着されないとのこと。

   また、開発が表明されているCayenne Hyvridのカットモデルを展示。エンジン、モーター、バッテリーのエネルギーの流れを、電飾とアニメーションで説明している。

 

Cayenne S Transsyberia
Cayenne Hybridのカットモデル

911に搭載されたデュアルクラッチトランスミッション「PDK」
Boxster S Porsche Design Edition 2
Porsche Cayman S Sport

Ferrari(フェラーリ)、Carifolniaが大人気

  Ferrariブースでは上級車種を差し置いて、発表されたばかりのV8 FRフェラーリ「Carifolnia」が大人気。ステージ下の青いCariforniaのコックピットには、順番待ちの行列ができているほど。

   このCarifolnia、Pininfarinaブースにも黒が1台あって、こちらも大人気だ。


 

Lotus(ロータス)、Evoraを展示
   Lotusは、7月のバーミンガムショーで発表した「Evora」(エヴォーラ)をパリにも持ち込んだ。3.5リッターV6エンジンをミッドシップマウントしつつ、2+2のシートを確保したスポーツカー。同社の久々のブランニューカーで、エリーゼなどよりも上級のスポーツカーとあって、多くの注目を集めていた。

 

Tesla(テスラ)がパリ上陸
   米国シリコンバレーからやってきたスポーツカーメーカー「Tesla Motors」が、小さいながらもパリモーターショーにブースを構え、「Tesla Roadstar」を展示している。

   Tesla Roadstarは、248馬力を発生する電気モーターをLotus Eliseベースのボディに組み付けたスポーツカー。発進から60mile/h(約96km/h)まで、3.9秒で達するという。

 

チビっこギャングから謎のスーパースポーツまで

  このほかのメーカーもいくつか、興味深いスポーツモデルを展示している。写真を中心に紹介する。

 

Fiat 500に1.4リッターターボエンジンを搭載した「500 Abarth Assetto Corse」。リアシート、パッセンジャーシートを取り外し、ロールケージを組んだレース仕様となっている
Abarthの対抗馬といえばMini John Cooper Works。こちらは1.6リッター ツインスクロールターボを搭載する
Aston Martinは「Project One-77」なるニューモデルをチラ見せ。カーボンシャーシ、アルミボディ、7.3リッターV12エンジンというスペックだけが発表されている
Jaguarはフラッグシップスポーツ「XK」のチューンドバージョン「KXR-S」を展示。欧州では200台限定で販売されている。オリジナルXKも、60周年を記念して展示された

URL
Mondial de l'Automobile(英文)
http://www.mondialautomobile.com/


(編集部:田中真一郎)
2008年10月8日