アウディ、国内最大のサービス工場を南東京に開設
製品もアフターケアも高クオリティめざす

アウディサービスセンター南東京
10月16日開設

   アウディジャパンとアウディジャパン販売は10月16日、東京都大田区に「アウディサービスセンター南東京」をオープンした。

   同センターはアウディジャパン最大規模のサービス工場で、アライメントベイ1つを含む18のサービスベイと、1つの車検ラインを備え、1日最大45台の整備、1カ月に200台以上の車検整備をする能力を持つ。メカニックは当初7名だが、14名まで増員される予定。

   ドイツのAudi AG本社とオンラインでつながった検査装置により、本社の支援を仰ぐことができるほか、4WD対応完成検査ライン、オートクルーズ調整も可能なホイールアライメントテスター、タイヤレバーなしでタイヤをホイールから着脱できるセミオートマチックタイヤチェンジャー、ディーゼル車の黒煙測定装置、電子制御のオイル補給装置などの最新設備を持つ。

   このほか、簡単な故障診断を行うとともに、整備の説明などをするための「ダイレクト・レセプション」や、75台分の来客用駐車場を備える。

サービスセンター南東京の概要サービスセンター内部。1階には14のサービスベイがあるサービスベイ
サービスベイの機材。電子制御のオイル給油装置などがある独本社とオンラインでつながった診断装置完成検査ライン
R8の認定工場でもあるアラインメントテスター手前がホイールバランサー、奥がレバーレスタイヤチェンジャー
A3からQ7、R8まですべてのアウディ車に対応する。アウディジャパン進出以前のアウディ車の面倒ももちろん見る修理車を受け入れる「ダイレクト・レセプション」。故障診断と修理の説明などを行う。手前はサービスセンターの説明をするアウディジャパンのジェイミー・デニス アフターサービス部長

シートやステアリングを保護する布もCIで統一
   同センターは、Audiの世界共通のサービスブランド「Audi Top Service」に準ずる施設となり、サービス能力の強化とともに、ブランドイメージ向上も図る。

   Top Servicesでは、センター外観や要員の制服をAudiのCI(コーポレートアイデンティティ)で統一。2015年までに国内全店舗に新CIを導入する。

   また、トレーニングや認定プログラムによる接客能力の向上を図るほか、複雑なサービス対応には「フライングテクニシャン」と呼ばれる高度な技能と知識を持った技術者を緊急派遣するシステムを用意し、メカニック1人あたりの年間トレーニング受講日数を増やすことで、サービスのプロセスと修理品質を向上させる。

  さらに、多数のサービスプログラムを用意し、顧客の多様な要求に応じる。その1例として、R8でモータースポーツイベントに参加する顧客に対しては、サーキット走行チェックプログラムとイベント参加時にR8専用の搬送プログラムが用意されている。

サービスセンターも全国でCI統一を図る接客はトレーニングや認定制度で強化メカニックの技能向上やフライングテクニシャンにより、クオリティを上げる
R8のパフォーマンスチェック以外にも多数のサービスプログラムを用意サービスのキャパシティを増やすサービスセンター南東京の担当地域
アウディジャパン販売の三嶌社長アウディジャパンのドミニク・ベッシュ社長も報道関係者向け説明会に登場。「ブランドイメージ向上」「ディーラーネットワーク開発」「顧客満足度向上」の3本柱を継続推進するとした

   同センターが担当するのは東京南部。アウディジャパン販売の代表取締役社長である三嶌博氏によれば「世田谷、大田といった、ポテンシャルが高く、輸入車市場で無視できない地域」を含む。首都圏でのプレゼンス拡大を目指すアウディジャパンにとって、戦略的な拠点となる。

   また、アウティジャパンのアフターセールス部長であるジェイミー・デニス氏は、2015年のアウディ車保有台数を2008年比の51%増と予測。サービスキャパシティの増強が必要なため、2008年の101店舗から、2015年には120店舗を目指す。

   三嶌氏は「日本は世界でも顧客の目が厳しい市場で、いい製品だけでは発展は難しいと言われている。買った後も“信頼のアウディ”と言われるよう、製品のクオリティとアフターケアのトータルで、高いクオリティを目指す」とした。

アウディサービスセンター南東京
東京都大田区多摩川2-28-6
Tel.03-5482-7201

URL
アウディジャパン株式会社
http://www.audi.co.jp/
ニュースリリース
http://www.audi.co.jp/audi/jp/jp2/Information/news/News_in_2008/PR_08_104.html

(編集部:田中真一郎)
2008年10月16日