グーグル&日産、「Googleマップ」と「カーウイングス」のサービス連携開始
Googleマップからカーウイングスカーナビに位置情報を転送可能

10月29日発表



  グーグルと日産自動車は、グーグルの地図サービス「Googleマップ」と日産のカーナビゲーション向け情報配信サービス「カーウイングス」の連携サービスを10月29日に発表した。

  この新サービスはGoogleマップで検索した施設や位置情報を、手軽にカーウイングスの情報チャンネルから受け取れるというもので、受け取った位置情報はカーナビの目的地として設定できる。同日午後、グーグルと日産は、都内のグーグル本社内で発表会を開催し、連携サービスに関するデモを行った。なお、同日Googleマップの新サービスである車のルート案内も発表されたが、これに関しては別途お届けする。

Googleマップの持つ膨大な情報が利用可能
  発表会では、日産でカーウイングスを担当する石川太一氏から連携サービスの概要が説明された。石川氏によるとすでにカーウインスは73万台の利用実績で多くの方に利用されており、このカーナビ連携サービスによって、2008年6月から開始した「Googleマップ位置情報ダウンロード」がさらに便利に使えるとしている。

日産自動車株式会社プログラム・ダイレクターオフィスの石川太一氏。カーウイングスサービスを担当し、カーウイングス公式ブログの執筆者でもある今回デモに使われたカーウイングス対応ナビゲーションシステム。実際は、ディーラーオプションなどでクルマに付いている

  以下にその設定手順を発表会の写真を交えながら紹介する。

STEP1:使っている方にはすでにおなじみのGoogleマップの画面。今回は「日産スタジアム」と入力し検索したSTEP2:日産スタジアムの詳細情報を表示し、左下に表示される項目から「送信」を選択
STEP3:すると「送信」画面が表示されるので、今回新設となった画面左側にある「カーナビ」をクリックSTEP4:「カーナビ」をクリックするとこの画面になる。「メーカー」から「NISSAN」を選択。現状は日産のみ選択が可能
STEP5:カーウイングスのアカウント情報を入れて、画面下部の「送信」ボタンをクリック。パソコン側での操作はこれで終了となるSTEP6:ここからは、カーウイングス対応ナビゲーションシステムの画面。カーウイングスのメニューから「情報チャンネル」を選択
STEP7:Googleマップ位置情報ダウンロードを選択STEP8:すると通信が始まり、先ほどパソコンから送った目的地の位置情報のダウンロードが始まる
STEP9:無事日産スタジアムの位置情報を取得できたようだ。Googleマップから送信する際にメモ欄に記入してあれば、この段階でメモが音声合成で読み上げられるSTEP10:STEP9の画面右側に出ている「ここに行く」を選択すると、位置情報が目的地に設定されナビゲーションシステムよるルート案内が開始される

  日産では、このGoogleマップとの連携により、インターネット上の膨大な検索情報をナビゲーションの目的地設定に利用可能としている。また、グーグルによると、他社のカーナビシステムとの連携については、現段階で予定しているものはないと言う。すでに海外では同様のサービスは始まっており、実際BMWやメルセデスの名前を見ることができる。

  なお、カーウイングスサービスは10月21日発売となった三洋電機のポータブルナビゲーション、ゴリラ「NV-BD600DT」も対応(一部機能制限あり)しており、NV-BD600DTを取り付ければ日産車以外を所有している人でもこのサービスは利用可能だ。

 

URL
グーグル株式会社
http://www.google.co.jp/
Googleマップ
http://maps.google.co.jp/
日産自動車株式会社
http://www.nissan.co.jp/
ニュースリリース
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2008/_STORY/081029-01-j.html
日産カーウイングス
http://drive.nissan-carwings.com/WEB/
カーウイングス公式ブログ
http://blog.nissan-carwings.com/carwings/

(編集部:谷川 潔)
2008年10月29日