マツダ、「ロードスター」をマイナーチェンジ
エクステリア、インテリア、パワートレインを大幅に変更

ロードスター
12月9日発売
233万円~260万円(ソフトトップ)
268万円~295万円(RHT)



  マツダは、2シーターオープンカー「ロードスター」のマイナーチェンジを12月9日に実施する。価格は、手動開閉ルーフのソフトトップモデルが233万円~260万円、電動式開閉ルーフの「パワーリトラクタブルハードトップ(RHT)」モデルが268万円~295万円。

  今回のマイナーチェンジでは、エクステリアからインテリア、パワートレインに変更が加えられている。

  エクステリアでは、フロントにマツダ車共通のデザインモチーフである5角形グリルを採用するほか、ヘッドランプユニット、フォグランプベゼルのデザインも変更。サイドシルガーニッシュにもキャラクターラインを追加し、リアではコンビネーションランプがバンパーとつながる形状の採用、バンパー下部の黒色塗装部分の拡大などといったデザイン変更を実施。RHTモデルでは、クロームメッキ外周のメッシュタイプグリルやクローム調のヘッドランプインナーベゼル、シルバー塗装のフォグランプインナーベゼル、クローム調のアウタードアハンドル、クリアタイプのハイマウントストップランプを追加装備する。

  あわせて、フロントバンパー両コーナー下端を張り出した形状に変更、リアコンビネーションランプを水平方向に張り出した形状に変更、フロントタイヤディフレクターの面積拡大といった、空力特性の向上も実施。標準装備のアルミホイールを、16インチ装備車では5本スポークタイプに、17インチ装備車では10本スポークタイプに変更し、BBS製17インチ鍛造アルミホイールを一部グレードでメーカーオプションで用意する。このほか、ボディーカラーに「アルミニウムメタリック」「サンフラワーイエロー」「メトロポリタングレーマイカ」の3色を追加する。

RS(サンフラワーイエロー)VS RHT(アルミニウムメタリック)VS RHT(リア、アルミニウムメタリック)
RS RHT(トゥルーレッド)S RHT(リア、ストーミーブルーマイカ)パワートレイン

  インテリアでは、メーターパネルを5連メーターに変更するほか、メーターコンソール中央の液晶表示を赤色の透過光に変更し、平均燃費を表示する機能も追加する。また、ダークシルバーの装飾パネルをインパネ中央部に、シルバー塗装のリングを空調ダイヤルに追加することで質感を向上。ドア内側収納ポケットの形状変更による足元空間の改善や、センターコンソールリッドや両側のドアトリムアームレストにソフトパッドの追加によって快適性の向上も図っている。このほか、ドアモジュールの剛性改善、RHTモデルでの発泡ウレタン材充填フロントサスクロスメンバーやルーフ制振材の追加により静粛性も向上させている。

  シートは、シートサイドボルスターの張り出し量を拡大しホールド性を向上させた新デザインを採用。グレード「VS RHT」ではハバナブラウン色の本革シートを標準装備とするほか、本革と合成皮革「アルカンターラ」を組み合わせたレカロ製バケットシートをメーカーオプションで用意する。オーディオでは、一部グレードではセンターパネル下部にAUX入力端子を標準装備するほか、6chデジタルアンプ×7スピーカーや走行ノイズ補償システム「AUDIOPILOT 2」を搭載する専用開発のBOSEサウンドシステムをメーカーオプションで用意する。

  パワートレインでは、搭載エンジンに鍛造クランクシャフトを採用しクランク剛性を向上、あわせてピストンのフルフロート化やバルブスプリングの見直しによりエンジン全体の精度も向上させ、鍛造クランクシャフトや樹脂製サージタンクの剛性最適化により定常走行時の静粛性向上、中低速から高速域までの澄んだエンジン音質の実現を図った。加えて、触媒の改善などにより「2005年基準排出ガス75%低減レベル」の認定を取得したほか、MT車のエンジン出力のピークを6700rpmから7000rpmに、最高回転数を7000rpmから7500rpmに拡大する。

  また、6速MT車では、1速~4速のトリプルコーンシンクロのアウターコーンをカーボンコーティングすることで、3~4速のシンクロサイズを拡大し滑らかなシフトフィールを実現。空気がエンジンに流入する際に生じる吸気鼓動を増幅させて車内に響かせる「インダクションサウンドエンハンサー」も装備する。このほか、6速AT車では、Dレンジ選択時でもステアリングシフトスイッチでの変速ができる「ダイレクトモード」や、路面状況や車両挙動に応じて自動変速する「アクティブアダプティブシフト(AAS)」を追加する。

  走行性能では、フロントのロールセンター高を26mm下げ旋回時のコーナー外輪の上下加重変動を小さくするほか、サスペンション各部でチューニングを施すことでステアリングの応答性を向上させ、操舵感と上質な乗り心地を両立したと言う。このほか、一部グレードで横滑り防止機構「ダイナミックスタビリティコントロールシステム(DSC)」を標準装備とするほか、衝突安全性能では、マツダ独自のオープンボディ向け衝突安全ボディ「MAGMA」や、エアバッグシステム、歩行者保護に配慮したショックコーン構造ボンネットを採用している。

インパネシートVS RHTのハバナブラウン本革シート
メーカーオプションのレカロ製シートフロントサスペンションリアサスペンション

ラインナップ

ソフトトップ
グレードエンジンミッション駆動方式価格
S直列4気筒 DOHC
16バルブ 2.0リッター
5MT2WD
(FR)
233万円
NR-A245万円
RS6MT260万円
RHT
グレードエンジンミッション駆動方式価格
S RHT直列4気筒 DOHC
16バルブ 2.0リッター
6AT2WD
(FR)
268万円
RS RHT6MT286万円
VS RHT6AT295万円

 

URL
マツダ株式会社
http://www.mazda.co.jp/
ニュースリリース
http://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/2008/200812/081209a.html
製品情報
http://www.roadster.mazda.co.jp/
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(編集部:大久保有規彦)
2008年12月9日