米Ford、デュアルクラッチトランスミッションを北米に投入
4速ATから最大9%の燃費改善

デュアルクラッチトランスミッション


 米国Ford Motor Companyは1月21日(現地時間)、2010年に6速デュアルクラッチトランスミッション「PowerShift」を、北米のスモールカーセグメントに投入すると発表した。

 PowerShiftは6速のデュアルクラッチトランスミッション。同社は欧州で「Focus」にデュアルクラッチトランスミッションを搭載しているが、2リッターのターボディーゼルエンジンのトルクに対応するため、湿式クラッチを採用している。北米では燃費と耐久性を重視して乾式クラッチを採用した。

 同社は、乾式クラッチは湿式のようなオイルとポンプ、冷却ラインなどが不要なため、より軽量で燃費に優れるとしている。Focusに現在搭載されている4速ATと比べると、重いトルクコンバーターなどが不要であることを併せ、約30ポンド(約13.6kg)軽くなり、最大9%の燃費改善が可能としている。

 同社は、2013年までにはほぼ100%のトランスミッションを、6速ギアボックスにするほか、エンジンの省燃費化、ハイブリッド技術、燃料電池、軽量化、電動パワーステアリングなどにより、2020年までにフォード全体の燃費を30%改善するとしている。

 

URL
Ford Motor Company(英文)
http://www.ford.com/
ニュースリリース(英文)
http://media.ford.com/article_display.cfm?article_id=29738

(編集部:田中真一郎)
2009年1月23日