Porsche、ジュネーブショーに「カイエン ディーゼル」と新型「911 GT3」を展示
カイエン ハイブリッドは来年デビュー

911 GT3

ジュネーブショー会期:2009年3月3日~15日




 Porscheは「911 GT3」と「カイエン ディーゼル」をジュネーブ国際自動車ショー(3月3日~15日)で公開する。

 911 GT3は、2006年に発表された997型911 GT3の後継車。自然吸気の水平対向6気筒エンジンは排気量が0.2リッター拡大され、3.8リッターになった。これに伴い最高出力は20PS増の320kW(435PS)。

 また空力を改良して2倍以上のダウンフォースを得たほか、GT3として初めて「PSM」(Porsche Stability Management)を標準装備。専用のスポーティーなセッティングが施される。

 さらに専用に開発された大径軽量のセラミックブレーキ「PCCB」(Porsche Ceramic Composite Brake)、スポーツ走行や日常走行に合わせて磁性流体で硬さを変えることができる「ダイナミック・エンジンマウント」、ワンピースのセンターロックホイール、坂道などでノーズ下を擦るのを防ぐフロントリフトシステム、などを搭載する。

911 GT3

 「カイエン ディーゼル」は同社製SUVのカイエンにV型6気筒のディーゼルターボエンジンを搭載したモデル。最高出力は176kW(240PS)、最大トルクは550Nm。6速AT「ティプトロニックS」と組み合わせ、約10.75km/Lの燃費を実現。容量100Lの燃料タンクで1000kmを無給油で走る。ディーゼルエンジンにあわせてチューニングされたPSMを搭載する。

 なお同社では、カイエン ハイブリッドを来年発表する。Volkswagenと共同開発したパラレルハイブリッドシステムを搭載し、内燃機関を使わずに約138km/hの最高速度で走行したとしている。このシステムは、4ドアGTの「パナメーラ」にも搭載される。

カイエンディーゼルV6ターボディーゼルエンジンを搭載する航続距離は1000km

(編集部:田中真一郎)
2009年 2月 20日