Volkswagen、5代目「ポロ」をジュネーブショーで公開
「ブルーモーションテクノロジー」ブランドのコンセプトカーを出品

新型ポロ




 Volkswagen(フォルクスワーゲン)は3月3日(現地時間)から開催されるジュネーブ国際モーターショーで、新型「Polo」(ポロ)を公開する。

 5代目となる2ボックスのコンパクトカーで、新たに1.2リッターの直列4気筒 直噴ガソリンターボエンジン「1.2リッターTSI」を搭載する。過給によりエンジンをダウンサイジングし、燃費向上を図るTSIエンジン中、最小の排気量となる。トランスミッションには7速のデュアルクラッチトランスミッション「DSG」が用意され、最高出力は77kW(105PS)、燃費は約18.2km/L。先代より19%の燃費改善としている。このほか欧州では、4種のガソリンエンジンと3種のディーゼルエンジンがラインアップされる。

 ボディーサイズは3952×1682×1454mm(全長×全幅×全高)で、先代より36mm長く、32mm広く、13mm低くなった。サイズ拡大を利して室内長は8mm長い1674mmになり、フロントのショルダールームは22mm拡大した1372mmとなった。ラゲッジスペースは280~952Lを確保している。ボディサイズが大きくなったにも関わらず、ホワイトボディーの重量は7.5%軽くなったとしている。

 5ドアモデルは先代から採用された6ライト(側面の窓が3枚)スタイルを継承。2代目シロッコ、6代目ゴルフと同様、ワルター・デ・シルヴァの指揮によるワイド・アンド・ローのスタイリングを採用した。

 インテリアには白色バックライトのインストルメント類や、ドライバー方向にオフセットしたセンターコンソールを採用した。

 ドイツでは6月の最終週に発売される。

「ブルーモーションテクノロジー」ブランドの製品を一挙発表
 同社はジュネーブショーに、「ブルーモーションテクノロジー」ブランドを名乗る低燃費のコンセプトカーを5台発表する。

 ブルーモーションテクノロジーは、アイドリングストップシステムや回生ブレーキ、新触媒コンバーターなど、量産段階に達したか、量産間近の技術を搭載し、燃費とCO2排出量を低下させた製品を包括するブランド。ドイツでは2月に、トゥアレグ V6 TSI ハイブリッド、パサート ブルーモーション、パサート ブルーTDI、パサート TSI エコフューエルの4車種が、ブルーモーションテクノロジー製品として発表されている。

 ジュネーブショーで発表されるのは「ポロ ブルーモーション II」「ゴルフ ブルーモーション」「ゴルフ プラス ブルーモーション」「パサートCC ブルーTDI」「トゥーランTSIエコフューエル」の5台。

 ポロ ブルーモーション IIは、5代目ポロに新開発の1.2リッターTDI(コモンレール・ディーゼルターボ)エンジン、アイドリングストップ、回生ブレーキを搭載した。回生ブレーキは、惰性走行時と制動時の運動エネルギーを電気に変換し、バッテリーに充電する。空力対策として車高を10mm下げ、フロントマスクとアンダーボディーのデザインを変更し、軽量ボディーと転がり抵抗の少ないタイヤを採用することで、約30.3km/Lの燃費を実現した。

ポロ ブルーモーション II

 ゴルフ ブルーモーションは、6代目ゴルフに1.2リッターTSIとアイドリングストップ、回生ブレーキを搭載したモデル。ゴルフ プラス ブルーモーションは、1.6リッターTDI(コモンレール・ディーゼルターボ)エンジン、アイドリングストップ、回生ブレーキを搭載したゴルフ プラス。

 パサートCCブルーTDIは、ブルーTDIエンジンとSCR触媒コンバーターを搭載したもの。6速DSGをオプションで選択できる。トゥーランTSIエコフューエルは、天然ガスを燃料とするツインチャージャーエンジンを搭載する。

(編集部:田中真一郎)
2009年 3月 3日