国道1号線原宿交差点が4月4日に一部開通
神奈川県渋滞ワースト1交差点を改善

2009年4月4日一部開通

 国土交通省 関東地方整備局 横浜国道事務所は3月6日、国道1号線の原宿交差点(神奈川県横浜市戸塚区)の上り線(東京方向)トンネルが、4月4日10時頃に開通すると発表した。

 同交差点は国道1号線と、横浜市道の環状4号線が平面交差しており、1日約10万台が通過する。神奈川県内の交差点で「渋滞ワースト1」と呼ばれており、通過に30分以上の時間がかかる渋滞の名所として知られている。

 1988年に国道1号線の交差部分を地下トンネル化することで、立体化する改良計画が決定され、2007年にトンネル工事が開始された。これにより、国道1号線を通過する車両と、環状4号線に出入りする車両を分離し、混雑を解消する。

 完成すると、交差点の通過時間が最大約26分短縮され、年間100億円と見積もられている渋滞による経済損失と、年間約600tの排出ガス、窒素酸化物などの有害物質、渋滞による事故が低減されるとしている。

 開通は段階的に行われ、4月4日にはもっとも渋滞の激しい国道1号線の上り線のトンネルのみが開通する。下り線が開通するのは2010年の予定。

原宿交差点の、今回の開通のイメージ(横浜国道事務所による)。国道1号線を地下化するが、今回は上り線(東京方向)のみ開通する。全線開通後は、ピンク色の工事中部分が上り線トンネルとなり、今回開通する上り線トンネルが下り線として使われる

(編集部:田中真一郎)
2009年 3月 9日