トヨタ、仏EDFと共同でプラグインハイブリッド車の公道試験
2009年末から新型「プリウス」ベースのプラグインハイブリッド車をリース

プラグインハイブリッド車のベースとなる新型「プリウス」

2009年3月18日(欧州時間)発表



 トヨタ自動車は3月18日(欧州時間)、フランス電力公社(Electricite de France:以下、EDF)と共同で充電インフラを活用したプラグインハイブリッド車の公道実証試験を、フランスのストラスブール市において開始すると発表した。

 この実験は、トヨタがストラスブール市のフリートユーザー(特定の場所を走行するユーザー)に対して、2009年末から3年間約100台のプラグインハイブリッド車をリース。EDFは、実験参画企業の協力を得て、ユーザーの自宅や企業の施設、公共駐車場、公道沿いなどに数百基の充電スタンドを設置する。実験を通して、トヨタはプラグインハイブリッド技術や車両の性能に関する研究開発を、EDFは充電インフラの利用方法の検証を通じて、プラグインハイブリッド車の理解促進と将来の普及に備えることを目的としている。

 トヨタは、2007年から日米欧でニッケル水素電池を搭載したプラグインハイブリッド車の公道実証試験を実施しており、欧州ではEDFと共同で2007年秋からフランスのパリで、2008年9月から英国のロンドンで公道実証試験を実施している。2009年末からは、フリートユーザー向けに新型「プリウス」をベースとしたリチウムイオン電池搭載のプラグインハイブリッド車をグローバルで約500台リースする予定で、この実験はその一環として行われる。なお、この実験はフランス環境エネルギー管理庁管轄の研究基金から助成金を受けて実施する。

(編集部:)
2009年 3月 19日