マツダ、異なるメーカーのバンパーを同時リサイクルできる技術を開発 |
マツダは3月23日、廃棄処分された使用済自動車のバンパーを新車用バンパーの樹脂材料としてリサイクルする工程技術を世界で初めて開発したと発表した。
マツダは、1992年より自社製品のバンパーの再利用を開始しており、2003年7月からは「MPV」のバンパーへの再生利用を開始している。バンパーの再生には、破砕前に目視と手作業による金属除去作業が必要であり、効率化への課題があった。今回、サタケと共同で穀物用石抜機を活用し、振動と送風により金属を確実に除去する技術を確立したとしている。
また、メーカーや製造年代の違いにより従来技術ではバンパーの塗膜を同時に除去することができなかったが、化学製品や食品加工などで利用されているニーダー混練機を活用し、破砕したバンパー樹脂に強いせん断応力を加えることで材料組成や密着性に左右されない塗膜はく離技術を確立したという。
これらの技術によって、製造メーカーや製造年代の異なるバンパーの同時処理や自動化が可能となり、リサイクルの効率化が図れるとしている。
(編集部:)
2009年 3月 23日