クラリオン、タクシープローブ利用の「交通情報提供サービス」対応HDDカーナビ プローブ情報による渋滞情報を取得可能。「チズルとススム」との連携を強化 |
クラリオンは、日立製作所の「交通情報提供サービス」に対応するHDDカーナビ「CRASVIA(クラスヴィア) NX809」を6月初旬に発売する。価格は29万4000円。
NX809は、日立が2007年から提供している交通情報提供サービスに対応した機能「オンライン交通情報探索」を搭載したHDDカーナビ。同サービスに対応したカーナビはNX809が初。交通情報提供サービスは、VICS情報や統計交通情報に加えて、タクシーをプローブカーとして交通情報を収集し、渋滞情報を配信するサービスだ。
オンライン交通情報探索では、交通情報提供サービスの情報にクラリオンのカーナビから収集された情報を加えて、渋滞情報を加味したルート検索ができる。プローブ情報はBluetooth機能を利用して携帯電話での通信で取得する。プローブ情報の配信エリアは、タクシーからの情報が東京23区内のみだが、クラリオンのカーナビからの情報とあわせて今後全国規模で拡大する予定としている。プローブ情報の利用は無料だが、別途携帯電話の通信料金が発生する。
カーナビ機能では、VGA(640×480ピクセル)表示の7型液晶ディスプレイを装備し、地図の配色バランスや表示を調整して見やすさを向上させている。また、同社が運営する地図コミュニティサイト「チズルとススム」との連携を強化し、チズルとススムの地点情報やルート情報に加えて、スポット情報に投稿された写真とコメントもSDカード経由で取り込むことができる。このほか、500mごとに自車位置周辺の店舗情報や観光スポットを地図画面に写真表示する「ピクチャービュー」、テレビや雑誌で紹介された店舗が検索できる「TVサーチ」などの機能を搭載。ユーザー登録者を対象に地図データの2011年度版への無償バージョンアップも付与する。
AV機能では、2系統のカメラ入力端子を装備し、サイドビューカメラ「CC-2016A-A」(2万5200円)およびリアカメラ「CC-2017A-A」(2万5200円)の接続が可能。4アンテナ×4チューナーの地上デジタルテレビチューナーを内蔵し、受信エリアが変わった際にチャンネルデータベースや自車位置情報を利用して、従来モデルの約半分程度までチャンネルサーチ時間を短縮した「チャンネル高速自動サーチ」機能も搭載する。このほか、DVD VRモードをサポートする。
オーディオ機能では、最大50W×4chのアンプを搭載し、Bluetoothのオーディオストリーミングもサポート。ドルビーの自動車向けサラウンド機能「DAEP:Dolby Automotive Entertainment Program」や、人間の聴覚特性を利用した低音増幅機能「VIRTUAL BASS」、車速に応じて音量調整する「車速連動ボリュームコントロール」、オーディオファイルをHDDに転送できる「ファイルキャッチャー」、HDDに保存した音楽を登録した雰囲気のキーワードに分けて自動再生する「ソングパレット」などの機能を搭載する。また、近日発売予定のiPod接続ケーブルを使用することでiPodに保存された動画や音楽を再生できるほか、USBポートを装備し、USBストレージの保存ファイルの再生も可能だ。ファイル形式は、MP3/WMA/AACをサポートする。
本体サイズは178×182.6×100mm(幅×奥行×高さ)で、取付寸法は奥行160mmとなる。
NX809の製品外観 | NX809の地図表示 | オンライン交通情報探索の概要 |
オンライン交通情報探索のメニュー画面 |
(編集部:)
2009年 4月 27日