GM、「ポンティアック」を2010年末までに廃止
追加リストラ策を発表。破産申請の可能性も

ポンティアック G8

2009年4月27日(現地時間)発表


ポンティアック ヴァイブ。写真は2代目で、初代はトヨタ自動車が「ヴォルツ」として日本国内で販売していた
 General Motors(ゼネラルモーターズ)は4月27日(現地時間)、「Pontiac(ポンティアック)」ブランドの廃止などを含めた追加リストラ策を発表した。

 発表された追加リストラ策では、2010年末までにポンティアックを段階的に廃止し、Chevrolet(シボレー)、Cadillac(キャデラック)、Buick(ビュイック)、GMCの4ブランドに経営資源を集中させるとしている。あわせて、販売車種も2008年の48車種から2010年には34車種に集約するとしている。

 このほか、製造工場数を2008年の47カ所から2010年には34カ所、2012年には31カ所まで削減し、ディーラー数も6246店舗から3605店舗に縮小。2月17日に発表したリストラ策の強化も行い、ディーラー職員500名の追加削減を4年前倒しで実施するほか、時間給労働者も7000~8000人追加削減する。

 加えて、GMは債券保有者らに向けて272億ドルの債務を普通株と交換する提案を発表。保有債券1000ドルにつき普通株式225株を発行するとしており、政府からの融資返済や全米自動車労組(UAW)の医療保険への拠出の半数以上を株式で返済し、440億ドルの債務削減を図るとしている。なお、6月1日までにこの提案に対して十分な応募がなければ、日本の民事再生法にあたる連邦破産法11条の適用申請を行う可能性もあるとしている。


(編集部:)
2009年 4月 28日