メガウェブで見た! S800から始まるトヨタの歴代ハイブリッド車 「進化する!トヨタハイブリッドカー展」レポート |
会場となるメガウェブ トヨタシティーショウケース |
アムラックストヨタが新型「プリウス」の発売を機に開始する「進化する!トヨタハイブリッドカー展」。アムラックス東京(東京都豊島区東池袋)とメガウェブ(東京都江東区青海)で開催されるが、メガウェブでは、新型プリウスの発表に先駆けて、昨日12日よりイベントがスタートしたので、さっそく会場に足を運んでみた。なお、アムラックス東京では、新型プリウス発表の翌日5月19日よりイベントを開始する。
お台場にあるメガウェブはりんかい線「東京テレポート」駅からもゆりかもめ「青海」駅からも歩いてすぐ、ヴィーナスフォートの並びにある。駐車場も完備されているので、車でも電車でも気軽にアクセスできる。ハイブリッドカー展が開催されているのは、メガウェブの中のトヨタ シティショウケースの2Fになる。
展示会場に入ると最初に目に飛び込んできたのは、カバーをかけられた新型プリウスだ。さらに2代目プリウス、初代プリウスと並び、その奥には、2代目をベースとして、出力アップを図り、サーキット走行向けのチューニングを施したプリウスGT、北米大陸を横断した初代ベースのエコミッション車と、アフリカ大陸・サハラ砂漠を縦断した2代目ベースのエコミッション車が並ぶ。
カバーがかけられた5月18日発表の新型プリウス | 取材日の時点では現行モデルとなる2003年9月発売の2代目プリウス | 1997年12月、世界初の量産ハイブリッドカーとして発売された初代プリウス |
エンジン、モーターともに出力をアップし、最高出力107kw(145PS)/85km/h以上を発生するプリウスGT | 初代ベースのエコミッション車 | 2代目ベースのエコミッション車 |
向かい側の列には、プラグインハイブリッドや、1995年の東京モーターショーに参考出品されたプリウスといったコンセプトモデルが展示されていた。
家庭用コンセントから充電可能なプラグインハイブリッド | ||
1995年の東京モーターショーに参考出品されたプリウスのコンセプトモデル |
そして記者の興味をもっとも引いたのが、1977年の東京モーターショーに参考出品された「トヨタ スポーツ800 ガスタービン・ハイブリッドカー」だ。これはガスタービンで発電機を回し、その電力を使ってモーターで駆動するというもの。コンパクトで軽量、かつ省エネルギーで低エミッションなガスタービン・エンジンを効率的に利用するために考案されたもので、高負荷時にエンジン燃費率が最大となり、低負荷時には急速に悪化するガスタービンを、負荷変動の大きい車で利用するために作られたハイブリッドシステムだと言う。プリウスなど現代のハイブリッドと異なり、エンジンは完全に発電機を回すためのもので、車の駆動力はすべてモーターに依存している。
残念ながらあくまでコンセプトモデルということで、エンジンルームの中を見させてもらうことはできなかったが、ボンネットに大きなエアスクープが設けられたり、マフラーがなかったり、ミッションが2速になっていたりと、細部にノーマルとの違いを見ることができた。なお、資料によると、ボディー寸法や車重はノーマルと変わらず、出力は、ノーマルが52kw(71PS)なのに対し、ハイブリッドは22kw(30PS)となり、ミッションはノーマルが4速に対し、2速となっている。
そのほかにも、「クラウン ハイブリッド」「エスティマ ハイブリッド」「ハリアー ハイブリッド」も展示されていた。
クラウン ハイブリッド | エスティマ ハイブリッド | ハリアー ハイブリッド |
なお、新型プリウスが発表される18日には、会場の新型プリウスにかけられたカバーも外されるとのこと。また、翌日からは試乗も行われると言う。新型プリウスの試乗も兼ねて、トヨタハイブリッドカー展に足を運んでみてはいかがだろうか?
【お詫びと訂正】記事初出時、「クラウン ハイブリッド」と「エスティマ ハイブリッド」の写真を入れ違えて掲載しておりました。お詫びして訂正させていただきます。
(編集部:瀬戸 学)
2009年 5月 13日