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写真で見る「スズキ歴史館」
スズキの歴史や製品、製造技術を見学できる施設

スズキ歴史館

入館無料(要予約)


 スズキ歴史館は、スズキが2009年4月1日に開館し、4月13日より一般公開を開始した、スズキの製品や歴史、技術を紹介する展示施設だ。静岡県浜松市にあるスズキ本社に隣接しており、敷地面積は3489.72m2、延床面積は5424.41m2となる。

 館内は地上3階建てとなっており、最上階の3階から2階、1階への順に見学するルートが設けられている。3階では「スズキものづくりの歴史」として、前身の鈴木式織機製作所が創業した1909年から近年までに販売した織機や2輪車、4輪車を時代を追って、販売当時の時代背景などを交えながら紹介。2階では「スズキのものづくり」として、4輪車の企画から生産、販売までの行程や、技術などを紹介するほか、同社の企業情報や海外生産拠点なども紹介する。1階では、現在販売している4輪車、2輪車、セニアカー、船外機などを展示しているほか、イベントスペースが設けられている。

 スズキ歴史館の所在地は静岡県浜松市南区増楽町1301で、車では東名高速道路の浜松西IC(インターチェンジ)が、鉄道ではJR東海道本線の高塚駅が最寄りで、25台分の専用駐車場と、2台分のバス駐車場を用意する。開館時間は9時〜16時30分で、休館日は年末年始や夏期休暇など原則としてスズキの休業日と同じだが、土日曜日と祝日は開館する。入館料は無料だが、完全予約制のためスズキ歴史館のWebサイトまたは電話で事前予約をする必要がある。

 ここでは、スズキ歴史館の展示品のうち4輪車関連を中心に見学ルートに沿って紹介する。

3階「スズキものづくりの歴史」

1909年の鈴木式織機製作所の創業当時の社屋を再現したブース 鈴木式織機製作所として創業した当時の社屋の写真 創業者の鈴木道雄氏の胸像など
1955年代の「A46片側四挺杼」や、1961年の「M型部分整経機」「リーディング経通機」など、創業当時に販売していた織機を展示 1952年の2輪車モーター「パワーフリー号」や、1953年の「ダイヤモンドフリー号」、1954年の「コレダ」など、輸送用機器進出当時の製品を展示。胸像は2代目社長の鈴木俊三氏。1954年には社名を「鈴木自動車工業」に変更している
1955年に発売した「スズライト」。同社初の4輪車であり、2サイクル360ccエンジンを搭載するほか、国産車で初めてFFを採用。以降の軽自動車の在り方を示した。歴史館では、開発当時の模様を再現した映像などとあわせて紹介。2代目モデルにあたる1959年の「スズライトTL」(中央)や、1962年にマイナーチェンジしたスズライトTL(右)も展示
1962年の「スズライト フロンテ TLA」 1965年の「スズライト フロンテ FEA-2」 スズライトシリーズ販売当時の広告やパンフレット、テレビCMなども紹介
1962年の「スズライト キャリイ FB」(左)と、1965年の「スズライト キャリイ L20」(中央)。2009年現在でも軽トラック「キャリイ」に名称が引き継がれている。あわせて、初代から現在に至るまでのパンフレットも紹介
1967年の「フロンテ360(LC10)」。これまでのスズライトシリーズと異なり、FFではなくRRを採用。歴史館では当時の生活様式を再現したブースで展示しており、のぞき窓からは当時の生活を再現した映像を視聴できる
1968年の「フロンテ360SS(LC10)」。アルミシリンダーを採用したスポーツモデルで、展示車はイタリアのミラノ〜ナポリ間の約750kmを走破する「太陽の道テスト」の走行車 1965年の「フロンテ800」。2サイクル785ccエンジンを搭載した小型車
1966年の「スズライトバンFE」 1969年の「フロンテバン(LS10)」 1971年の「フロンテ71」
1973年の「フロンテ ハッチ(LS20)」。3気筒エンジンとRRを採用した乗用車に対して、2気筒エンジンとFRを採用。後の「アルト」の基礎となったモデルだ 1970年の「キャリイバン(L40V)万博電気自動車」。ジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインを担当した1969年発売のキャリイバンをベースに、1970年開催の「日本万国博覧会(大阪万博)」で使用された電気自動車で、展示車は復元モデル。キャリイバンは、後に「エブリイ」に改名し、現在でも後継モデルが販売されている 1971年の「フロンテクーペ」。エクステリアは、ジウジアーロ氏によるデザインをベースに、スズキ社内で完成させたものを採用
1977年の「セルボ」。フロンテをベースとした2ドアクーペ。セルボの名称は一度途絶えたものの、2006年から高級志向の軽セダンとして復活している 1970年の初代「ジムニー」の初期型(左)と後記型(右)。軽自動車初の本格的な4WD車として登場。キャリイの2サイクル360ccエンジンと変速機を流用し、サスペンションはリーフリジッドを採用していた
1979年の初代「アルト」。アルトシリーズの展示車については、「アルト誕生30周年」の関連記事を参照していただきたい 1989年8月に実施された、アルトの累計販売台数200万台達成を記念して、名前が「アルト」の子供を募集した「アルトくんの集い」の模様。このうち1名は、2009年4月にスズキに入社したと言う 1979年の6代目「フロンテ」。アルトの姉妹車となり、2ドア商用車のアルトに対して、4ドア乗用車としたほか装備を充実させて差別化を図っている
1981年の2代目「ジムニー」 1983年の「マイティボーイ」。軽自動車では珍しいピックアップトラックで、「スズキのマー坊とでも呼んでくれ」というキャッチコピーで知られる 1987年の7代目「フロンテ」。2代目アルトと基本設計が同一で、インドの「マルチ800」など海外市場向けモデルのベースとなった製品でもある
1988年の「セルボ」。アルトのコンポーネンツを流用し、3ドアのみを設定。特別仕様車の「ごきげんパック」は、電動パワーステアリングを世界で初めて採用した 1991年の「カプチーノ」。FRの2シーターオープンカーで、マツダ「AZ-1」、ホンダ「ビート」と並び「平成ABCトリオ」と称され、現在でも人気のある車種。AZ-1はスズキに「キャラ」としてOEM供給されたこともある 1993年の初代「ワゴンR」。軽トールワゴンは「アルト ハッスル」や三菱「ミニカ トッポ」などが以前に存在していたが、ワゴンRは軽トールワゴンのみならず、国産車の代名詞ともなる製品となった。軽自動車で初めてRJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞
1998年の2代目「ワゴンR」。軽自動車の規格改定にあわせてフルモデルチェンジした製品で、初代から2008年9月発売の4代目まで、キーコンセプトが受け継がれている 1998年の「Kei(ケイ)」。軽自動車の規格改定とあわせて発売された製品で、写真は初期型。約11年以上にわたってフルモデルチェンジせずに販売している長寿モデルだ。派生車種にスポールモデルの「Kei ワークス」も用意 2001年の初代「MRワゴン」。MRは「マジカル・リラックス」の略で、自発光メーターやカテキンエアフィルターなどを軽自動車で初採用。展示車には、スズキ提供のラジオ番組に出演した、長島茂雄氏と星野仙一氏の直筆サインがボンネットに書かれている
2003年の「ツイン」。2シーターで全長が2735mmと短いのが特徴なほか、市販軽自動車では初のハイブリッドカーも用意。ガソリン車も49万円からと低価格で、同年発売の格安スクーター「チョイノリ」とあわせて話題となった 1984年の初代「カルタス」。GMとの業務提携によって開発し、シボレー「スプリント」、ポンティアック「ファイアーフライ」として輸出していた。国内では、舘ひろしさんを起用したテレビCMが話題となった 1989年の2代目「カルタス」。セダンやステーションワゴンを用意し、バリエーションを拡充。ハンガリーの子会社「マジャール・スズキ」の初生産モデルでもある
1988年の「ビターラ」。「エスクード」の輸出モデルで、展示車は1997年にドイツで発売された限定車「エルトン・ジョンモデル」。ボンネットには、エルトン・ジョン氏の直筆サインも 1995年の「X-90」。エスクードをベースに、2シートとTバールーフ、リアトランクを採用したSUV
1997年の「ワゴンRワイド」。初代ワゴンRをベースに、ボディーサイズを拡大し、1.0リッターエンジンを搭載した小型車。インタークーラー付きターボエンジン搭載モデルも用意していた 1999年の「ワゴンR+(プラス)」。ワゴンRの名を冠しているものの、GMと共同開発した新車で、主に欧州で人気を得た。後に「ワゴンRソリオ」「ソリオ」と改名され、現在でも販売されている 1999年の「エブリイ+(プラス)」。軽ワンボックスの「エブリイ」をベースに、ボディーサイズを拡大、1.3リッターエンジンを搭載し、7人乗りとした。後に「エブリイランディ」に改名された
2004年の2代目「スイフト」。スズキ初の世界戦略車として初代より大幅に性能向上が図られた。RJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞。展示車は、イメージキャラクターとして起用していたサッカーの稲本潤一選手の直筆サイン入り 初代アルト以降の4輪車を中心としたパンスフレットやポスター、テレビCMも紹介している

2階「スズキのものづくり」

4輪車の企画を体験できるコーナー。コンパクトカーの開発企画会議の映像が流れ、会議に参加している気分を味わえる デザイン部門を再現したコーナー。これまで販売した製品のデザイン画やモデルなどが展示されている デザイン開発の過程を紹介するコーナー
デザイン開発コーナーでは、コンパクトカー「スプラッシュ」の小型モデル「スプリットモデル」や、専用テープで実物大の絵を描く「テープドローイング」、粘土による1/1モデル「クレイモデル」を紹介
クレイモデルは4輪車のみでなく、エンジンや2輪車、船外機でも制作されている ボディーカラーやインテリアデザインの開発過程を紹介するブース。カラーやシート表皮のサンプルのほか、インテリアのクレイモデルを利用した開発風景も再現されている
スイフトのカットモデル。運転席に座り、ステアリングと変速機を操作して、内部の挙動を見ることができる 開発テストの過程を紹介するコーナー 「SX4」の走行実験車。車両の各所に計測機器を搭載している
エスクードに搭載されている安全装置をカットモデルで紹介 オフセット前面衝突実験で使用されたSX4の実験車両 生産工場の模様を3D映像で紹介する映画「ファクトリーアドベンチャー」を上映する3Dシアター
スズキの国内工場で使用されている小型組立ロボットを紹介。ロボットを動かして、組立工程の体験もできる 機械加工や樹脂成形といった、同社の生産技術を紹介するコーナー
生産ラインを再現したコーナー。一部ではガイダンスや映像にあわせて、展示されている機器が動く
本社にある高塚工場や湖西工場、磐田工場など、国内の主要工場をパネルで紹介
スズキの社是 スズキの環境問題への取り組みも紹介 世界各地のスズキの拠点を検索できる「世界のスズキ アースビジョン」
パネルなどを用いて、スズキの海外拠点や、拠点のある国の特徴などを紹介

1階ウェルカムホール

1階では、2008年9月発売の4代目「ワゴンR」や、2008年11月発売の2代目「アルト ラパン」をはじめとした4輪車のほか、2輪車やセニアカー、船外機などの現行販売製品を展示している


(編集部:大久保有規彦)
2009513


 



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