デンソー、新開発のカーエアコンが新型「プリウス」に採用 消費動力を最大約25%低減し、従来システムにも適用可能 |
デンソーは5月19日、小型の冷媒噴射装置であるエジェクターを搭載したカーエアコンシステムを開発し、5月18日にトヨタ自動車が発売した新型「プリウス」に採用されたと発表した。
従来のカーエアコンでは、エバポレーター(蒸発器)で空気を冷却するために冷媒を減圧する膨張弁を搭載している。今回開発したカーエアコンは、膨張弁の代わりに冷媒噴射装置のエジェクターを搭載。エジェクター内のノズル部で減圧するとともに、減圧時の力が冷媒を昇圧させるポンプの役割を果たすことでコンプレッサの負荷を抑え、消費動力を最大約25%低減したと言う。
また、エジェクターをカーエアコンに搭載するため、エバポレーター上部の冷媒タンクにエジェクターを内蔵し一体化した「ECSエバポレータ」によって小型化を実現。従来のエバポレーターと同等サイズのため、従来のシステムへの適用も可能だ。デンソーは、5月20日~22日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2009」に、今回開発したカーエアコンシステムを出展する。
(編集部:)
2009年 5月 19日