スバル、新型「レガシィ」の発表会を開催 「多くの人に豊かな時間を味わっていだきたい」と森社長 |
スバル(富士重工業)は5月20日、5代目となる新型「レガシィ」シリーズの発表会を都内で開催した。発表会には、代表取締役社長の森郁夫氏と、開発を担当したスバル商品企画本部長兼上級プロジェクトゼネラルマネージャーの日月丈志氏が登壇した。
初めに、森社長は同社の近年の動向を「2007年のインプレッサ、フォレスターに続き、2008年6月にエクシーガ、同年11月にデックスを発表し、中期経営計画で掲げた“快適・信頼の新しい走りと地球環境の融合”に則った車を投入してきた」と振り返り、「新型レガシィの投入でスバルの新しいラインアップが完成し、どのお客様にも最適な提案ができることとなる」と述べた。
新型レガシィについては、「初代から一貫して車としての基本性能の向上と、時代に求められるお客様メリットの実現を常にテーマを掲げて開発し、20年間進化し続け、高評価によりスバルの屋台骨を支える商品に育てていただいた」と、初代レガシィの登場から20年を経て登場した5代目でも、初代から続くコンセプトを受け継いでいることを強調。「進化や品質向上をしつつ、原価低減によって評価いただけるレベルの価格設定を実現した」と、新型レガシィを先代とほぼ同等の価格で販売することをアピールした。
販売については、日本国内の月間販売台数で3000台を目標としているほか、グローバル戦略車としても位置付けており、北米、欧州、豪州に加えて新興国市場での販売する計画であることを明らかにした。最後に森社長は、「20年を迎えたレガシィで、多くの人に豊かな時間を味わっていだきたいと、心から願っております」と、新型レガシィに対する意気込みを語った。
レガシィ ツーリングワゴン | レガシィ B4 | アウトバック |
中期経営計画に基づいて発売された2007年~2008年のモデル | 新型レガシィと歴代レガシィ | 月間販売台数目標 |
スバル商品企画本部長兼上級プロジェクトゼネラルマネージャーの日月丈志氏 |
新型レガシィの機能については、クレードル構造マウントや新開発のCVT「リニアトロニック」などの採用による走行性能向上や、電動パーキングブレーキやヒルホールド機能の標準装備化による安全性能向上を目指した「ドライバーズファン」、室内空間拡大やシートの大型化によって快適性を向上させた「パッセンジャーズファン」、新開発エンジンとリニアトロニックの組み合わせによる環境性能などを強調した「エコパフォーマンス」と、3つのコンセプトに分けて解説。デザインについては、「力強いホイールアーチと含みを持たせたボディーで、力強さと存在感を表現」というコンセプトを語り、ツーリングワゴンとアウトバックでは「新型レガシィにふさわしい変化をもたらすため」としてDピラーをボディー同色に変更したと言う。
最後に日月氏は、「誕生以来の20年間、レガシィは一貫したグランドツーリングの思想を守りながら、その時代にあわせたレガシィにしかできないことを提供してきた」と、これまでのレガシィを振り返りつつ、「新型レガシィは、これまでにないほど多くの変化を遂げると共に、いまの時代に応える車に仕上がったと確信しています」と、新型レガシィの開発にかけた意気込みを述べた。加えて、「車を取り巻く環境は非常に厳しい状態だが、そんな時代だからこそ、レガシィに乗ることで人生を豊かにする喜びを、ひとりでも多くのお客様にお届けできる事を願っている」と期待を述べて締めくくった。
発表会会場には、20年のレガシィの歴史を飾った初代から4代目までの歴代レガシィも展示されていた |
(編集部:)
2009年 5月 20日