ボルボ、日本でも「XC60」に自動ブレーキを搭載 8月下旬発売予定 |
ボルボ・カーズ・ジャパンは6月3日、自動ブレーキ技術「シティ・セーフティ」を、8月下旬に日本で発売するSUV「XC60」に搭載すると発表した。
シティ・セーフティは、30km/h以下で動作する自動ブレーキシステム。約6m先の先行車との距離を常時測定し、追突の危険を検知すると、ブレーキを予圧してブレーキ操作に備える。ドライバーがブレーキを踏まなかった場合は、自動的にブレーキをかけ、エンジン出力を絞ることで、低速域での追突事故を回避・軽減する。
シティ・セーフティは前車との距離測定に安価なレーザーセンサーを使うのが特長。低コストであることを利して欧米ではXC60全車に標準で装備しており、日本でも全車装着を目指してきた。
同社は、衝突事故の75%が30km/h以下で発生し、その約半数ではドライバーが衝突する瞬間までブレーキを踏んでいないとしている。この速度域に対象を絞ってコストを下げ、装着車を増やすことで、大幅に事故を減らすのがこのシステムの目論見。
なおこれ以上の速度域での事故には、レーン逸脱警告などのオプション装備で対応する。
XC60は4627×1891×1713mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2774mmのミッドサイズSUV。直列6気筒のガソリン/ガソリンターボまたは直列5気筒のディーゼルターボをフロントに横置きし、4輪または前輪のみを駆動する(スペックはすべて欧州仕様)。
シティ・セーフティは、フロントガラス上部のレーザーセンサー(写真右)で6m前方の車を常時モニターする | |
衝突の危険があるときは、急ブレーキに備えてブレーキを予圧する。ドライバーがブレーキを踏まなければ車両を自動的に停止させる |
(編集部:編集部:田中真一郎)
2009年 6月 3日