映画「トランスポーター3 アンリミテッド」カーアクション体験リポート
プロスタントチームによる爆破あり横転ありのカースタント

壮絶なカーアクションが見所

2009年8月15日公開



 クルマ好きの方ならこのシリーズをご存知の方も多いかと思うが、映画「トランスポーター3 アンリミテッド」は、ジェイスン・ステイサム演じる凄腕の裏の運び屋フランク・マーティンが活躍するカーアクション映画。ステイサムにとってこのシリーズは、アクションスターとしての頭角を現した出世作といえる作品だ。製作と脚本を、「レオン」や「TAXi」シリーズなどで知られるリュック・ベッソンが担当。監督は、オリヴィエ・メガトン。ロバート・マーク・ケイメンも脚本を担当している。

カーアクションだけでなく生身のアクションも迫力女性向けのロマンスの要素もあり

シリーズ最新作は前2作以上のノンストップアクションが展開
 契約厳守、名前は聞かない、依頼品は開けない、の3つの絶対的なルールを自らに課し、任務を100%遂行するプロ中のプロの運び屋=トランスポーターのフランク・マーティン。レバノン、シリア、イランなどで活躍した元特殊部隊の隊長を務めた過去を持ち、ブロンズ・スター勲章も受章したといったこと以外は謎の多い人物である。クリスチャン ディオールの黒のスーツに黒ネクタイ、ダンヒル ロンドンのスペシャルオーダー仕様のワイシャツを着て、時計はパネライ、靴はJMウェストン、そして常に冷静沈着で寡黙という、身なりもキャラクターもクールでスタイリッシュな点が特徴だ。

 そして、愛車は「アウディ A8 L 6.0 quattro 12 cylinder」(第1作では「BMW735i E38」を愛車としていた)。アウディのラインアップでは最上級のセダンだ。もちろん、パスワードを入れて初めてエンジンが始動するなど、ただの高級車ではなく、数々の改造が施された1台である。

特A級のトランスポーター、フランク・マーティン。銃による脅しにも屈しない男フランクは超一流のドライビングテクニックを持つ愛車はアウディ A8 L 6.0 quattro 12 cylinder。それをさらに改造してある

 第3弾となる今回は、そんなフランクが、シリーズ史上で最も危険なミッションを請け負う。国家を揺るがす危険な「赤い代物」を運ぶことになるのだ。しかも、彼は冒頭で罠にはめられ、手首にブレスレットを着けられてしまう。愛車から20m離れると爆破するという、危険極まりないもので、実際に同業者が1人それによって吹っ飛ぶところを見せられてしまう。フランクを昏倒させて拉致した依頼人のジョンソン(ロバート・ネッパー)に「これは配達ではない。ミッションだ」と告げられ、致し方なく依頼品を受け取るフランク。そして、同じくブレスレットを着けた謎の女(新人女優ナターリア・ルダコワ)も助手席に乗せ、愛車を走らせていく。その女性はヴァレンティーナと名乗り、危地を潜り抜けていく内に2人は徐々に心を通わせていくことになる。

愛車から20m離れると爆破するという危険なブレスレットをはめられてしまう米TVドラマ「プリズン・ブレイク」のティーバッグ役で人気を博したロバート・ネッパーが敵のボスネッパーとの死闘も展開される。彼は何をフランクに運ばせようというのか
K-1などで知られた巨漢の格闘家のセーム・シュルトも敵役の1人として登場新人女優のナターリア・ルダコワが演じる、魔性に満ちた謎の女ヴァレンティーナフランクとヴァレンティーナは徐々に心を通わせていくことになる

 フランクは当然ながら、ブレスレットを外そうと目論み、友人のマニアックなエンジニアのオットーのもとへ向かう。オットーに調べてもらったところ、「バイナリ自由形式磁気分解技術」による装置であることが判明する。この技術は、ペンダゴン肝煎りの技術であり、非常にきな臭い雰囲気が……。愛車に取り付けられた発信器も容易には取り外せないことが判明。しかも、そこへ突如刺客が現れ、フランクに襲いかかってくる。指定ルートを外れたとして、刺客が送り込まれたのだ。かくて、フランクは否応なく長く危険なミッションに挑んでいく。マルセイユからミュンヘン、ブダペスト、そしてオデッサへ。はたして、赤い依頼品の中味とは? 依頼に隠された陰謀とは? 数々の危険にも屈せず、フランクはあらゆる能力を駆使して立ち向かう。

 今回は、第1作のオイル、第2作のホースに続く、ワイシャツを武器にして戦うオリジナル格闘術「ワイシャツ・アクション」を披露。そのほか、水中に飛び込んだ愛車アウディからの脱出、アウディで走る列車への飛び乗り、走り去るアウディをあらゆる場所をショートカットして自転車で追跡するバイシクル・アクションなど、カーアクションも肉弾アクションも満載。フランクがクールにどうミッションを達成するのかは、ぜひ自分の目で確かめてみてほしい。国内での公開は8月15日からで、新宿バルト9ほか全国でロードショー(配給:アスミック・エース)。上映時間は1時間43分となっている。

ミッションの途中にはさまざまな危機が襲い来る第1作のオイル、第2作のホースに続き、今回はワイシャツを使ったオリジナルアクションが炸裂トランスポーター3ロゴ

3種類のカースタントが披露された体験取材イベント
 そんなアクション満載の「トランスポーター3 アンリミテッド」だが、国内でのロードショーを控え、6月30日にプレス向けのアクションイベントを実施。カーアクションをマスコミ関係者が実際に体験してみるというイベント内容だ。

 会場となったのは、戦隊シリーズなどの数々の特撮番組で、撮影現場として使われている栃木県岩舟町の岩舟山採石場跡。スタントを担当したのは、クルマを使ったアクション以外にも、乗馬や水中アクション、ワイヤーアクション、さらには人が燃えさかる「火だるま」などなど、ありとあらゆるスタントを手がけるシャドウ・スタントプロダクションだ。国内の映画やテレビドラマ、ビデオシリーズ、ミュージシャンのプロモーションビデオなど、まさに引っ張りだこというスタントチームで、つい数日前も同地に来たばかりだという。今回は、シャドウ・スタントプロダクションの代表取締役社長で、数々のアクションシーンで俳優のスタント役を務めている柿添清氏自らがステアリングを握り、カーアクションを披露してくれた。

イベントが実施された岩舟山採石場跡。東映の戦隊シリーズなどの撮影現場として有名岩舟山。特撮番組をご覧になった方は、なんとなく記憶がないだろうか?左の黒いレーシングスーツを着ているのが、シャドウ・スタントプロダクションの柿添清氏

 今回のアクションは、まず1つ目が、3カ所の爆破ポイントを、爆破した直後にクルマで駆け抜けるというもの。2つ目が、ガソリンをかけて勢いよく燃えるようにした段ボールの炎の壁を突き破るという内容。そして3つ目が、クルマの横転である。

 この3つのアクションに、マスコミ代表として体当たりで挑むのは、講談社週刊少年マガジン誌でギャグマンガ「もう、しませんから。」を連載中の西本英雄氏。週刊少年マガジン誌では、西本氏や編集者がマンガ執筆のためにかなり過酷な体験取材をしているそうで、今回もその一環。8月19日発売の38号と翌週26日発売の39号に2週に渡り、この体験を基にしたマンガが掲載されるそうだ。ぜひこのリポート記事とマンガと見比べてみてはいかがだろうか。奥さんもお子さんもいる西本氏だが、マスコミを代表して身体を張ることとなったので、その勇姿をマンガでもぜひ見届けてほしい。

 なお、今回のアクションは、ただクルマに乗って体験するというそんな生優しいものではない。さすがに横転アクションでは車内に乗るが、爆破とファイヤー段ボール突破の時は、なんとルーフに張り付いて生身で体験するという具合。もちろん、ヘルメットに耐火スーツ、手袋、そして身体を固定するためにルーフにはフックを用意してベルトでガッチリ固定しての挑戦ではあるが、踏ん張りはまったく利かない場所である。しかも40~50km/hとはいえ、グラベル(砂利)路面を利用して右に左にテールを振りまくりながら柿添氏は走らせるので、慣性モーメントが西本氏を直撃。万が一フックが壊れたら、吹っ飛ばされること確実という状況での挑戦というわけだ。

最初のアクションでは、こんな爆破ポイントが3カ所あり、爆破の直後を駆け抜けていく第2のアクションでは、この段ボールに火がつけられ、そこをぶち抜く形になる第3のアクションで使用する台。これをクルマの左側のタイヤだけ乗せて登り切れば横転というわけだ
週刊少年マガジン誌でギャグマンガを連載中の西本英雄氏。完全装備でアクションに挑んだルーフ上には安全のためにフックが用意され、ガッチリ固定されるが、通常のスタントでは使わないのだそうだこのように、足はまったく踏ん張りが利かない。落ちる心配はなくてもかなり振り回されること確実

 なお、今回使用されたクルマは、「トヨタ マークII 2.5 グランデ トレント」。1998年に発売されたモデルだ。

トヨタ マークII 2.5 グランデ トレントルーフ上には安全のためにフックが備え付けられた後部座席には4点式シートベルトを用意

爆破付きルーフしがみつきドライビング
 岩舟山採石場跡の撮影スペースは、サッカーグラウンドの一面を余裕で取れる広いスペースとなっている。最初の爆破ドライビングは、その3分の1ほどのスペースを使用した。円を描くように次々とその爆破地点を駆け抜けていく内容である。爆破ポイントの火薬の上には、爆風がビジュアル的に分かりやすくなるようにコンクリートの粉が用意され、火薬は遠隔爆破が可能なようになっている。クルマが来る直前に爆破し、コンクリートの粉の爆煙が上がる中を駆け抜けていくというわけだ。まずクルマだけのリハーサル、続いて西本氏がルーフに張り付いてのリハーサルのあと、いよいよ本番となった。

 スタート地点は坂の上にあり、そこから降りてすぐの地点に早くも第一の爆破ポイントがある。スタートしてマークIIが下ってくると、取材陣の心構えがままならぬ内にいきなりドーン(というか、予想以上の爆発音)。周囲の驚きをよそに、爆煙の中央をマークIIが駆け抜けてくる。ちなみに、映画宣伝担当の女性スタッフはビデオを回していたのだが、あまりの大音響に飛び上がってしまい、大きくカメラがブレてしまったそうである。その後、ドリフトしながら第2のポイントも爆破、煙の中を突っ切ってくる。さらに第3のポイントは外側から通過していく。爆破した後の煙の中でドリフトして、煙を抜けるとスタート地点へ戻って終了。西本氏は「音も凄かったけど、ゴーグルをしているのに衝撃波で目が痛かったです」と、ルーフから降りてくるとやや呆然とした感じでコメント。コンクリートの粉を被り、戦場を駆け抜けてきたかのようだった。

練習風景。実際に西本氏がルーフにしがみついた状態で爆破ポイントを回っているところアクション開始。スタート地点直後は降るので西本氏の下半身が浮き気味降りてすぐ第1の爆破ポイントが轟音とともに炸裂
爆発の衝撃で舞うコンクリートの粉の爆煙の真ん中を突っ切ってくるマークIIドリフトしながら第2の爆破ポイントを目指すまるで特撮番組を見ているかのような爆発シーン。マークIIはちょうど爆煙の向こう側
第2の爆破ポイントをクリアして、第3のポイントへ下がグラベルだけに、かなりスリッピーな様子右に左に車体を揺すりながら、第3のポイントに接近し、爆発!
最後の爆煙を突き抜ける最後はド派手に砂利をまき散らしてドリフトしつつ停車。無事アクションその1は終了だ西本氏のヘルメットやゴーグルにコンクリートの粉が付着し、かなり白くなっていた

しがみつきながら燃えさかる段ボールの壁を突破
 続いては、ガソリンをかけて燃えやすくした段ボールの箱の炎の壁を突破するというアクション。段ボールのサイズは大人が抱えられる程度のもので、それを縦5個×横6個の30個を積み上げた段ボールの壁である。コースは、先ほどと同じスタート地点から下ってきて直進、ぶち破ったあと右に曲がって終了という形だ。

ひしゃくで段ボール箱にガソリンをかけていく。もちろんよく燃えるようにするためミニドラム缶1缶分のガソリンが用意され、バケツ1杯分のガソリンが段ボール箱にかけられたシャドウ・スタントプロダクションのスタッフが、遠隔発火用の火薬などのセッティングしているところ

 西本氏がルーフにスタンバイし、いよいよ本番。スタート地点の下り坂だけで前に放り出されそうになるので、ここだけで怖いという話だ(たぶん角度にして20~30度)。直前で遠隔発火がなされ、ボンという音ともに煙が上がると一気に段ボールの壁がオレンジ色の炎を上げて燃え始める。その炎の壁をマークIIがぶち破って、一気に飛び出す。明らかに、西本氏の身体を炎がなめている形だ。ガソリンをかけただけあって、壊れた段ボールの箱はまだ勢いよく燃えており、右に切って止まる予定だったが、柿添氏はとっさにそのままアクセルを踏み続け、スピンターンすると再び燃えさかる段ボールの残りの塊に突進。この時点で、火勢はまだかなりあり、またもや炎がルーフの西本氏を包んでいるのが見えた。さらにもう1回行い、これで2つ目のアクションは終了。

 西本氏のコメントは、「段ボールが痛かった」というもの。これは、風で段ボールが飛ばされないよう砂を詰めるなどして重くしていたため。段ボールに突っ込む瞬間は、顔面や首などが危険なために頭を上げていてはダメと言われており、片側の頬(実際にはヘルメットだが)をルーフに押しつけ、頭頂部を正面に向ける形だった。そのため、激突する瞬間そのものを見ることは叶わなかったのだが、肌でしっかり体感できたとのことだ。これまた非常に迫力のあるカーアクションであった。

再びマークIIのルーフへと向かう西本氏。男の背中だたっぷりとガソリンを吸い込んだ段ボールの壁準備OK。坂道の上にマークIIが姿を現す
マークIIが接近して点火! ガソリンが爆発してオレンジ色の爆炎が上がるまさに突っ込む直前。見事に炎の壁となっている壁に突っ込んだ瞬間。ルーフの上の西本氏は完全に炎に包まれている
段ボールを蹴散らして突き抜けてきたところ段ボールがまだ勢いよく燃えているのを見た柿添氏は、最も火勢の強いところへマークIIを突っ込ませたまだ火勢の強い段ボールの塊があるのをみて、3度目の突入。炎が思い切り西本氏をなめているのがわかる
フロント部には炎が着いたまま、後輪も炎を引きずったまま停車するマークIIフロント部が焦げているマークII2つ目のアクションもこなし、ビシっと決める西本氏

クルマの横転アクション、180度逆さまで終わるはずが……
 最後は、横転アクション。マークIIが半回転して、逆さまになった状態で終わるという内容だ。映画宣伝担当の女性スタッフも今度は乗り込み、西本氏と2人で体験。その西本氏は、ジェイスン・ステイサム演じるフランク・マーティンをイメージし、黒スーツに黒ネクタイにお色直しだ。ヘルメットを着用し、助手席側後席へ。運転席側を軸に横転するので、助手席側がそれだけ振り回されるということで、激しい方を西本氏が担当するというわけである。シートベルトは4点式で、リアドアのウインドーに関しては、割れても大きな破片が車内に飛び込んでこないよう、内側から張ったネットをルーフに固定。西本氏曰く、「女性とクルマに乗るのって楽しいはずなのに、なんでこんなに緊張するの(笑)」ということだったが、別の意味でドキドキできたのでよかったのではないだろうか。ちなみに、女性スタッフの方は絶叫系アトラクションが大好きだそうなので、もう楽しそうで楽しそうで仕方がないという様子だ。なお、クルマを横転させるスロープを柿添氏が点検していて、「高ぇなぁ、これ(笑)」とコメント。周囲の人間は、聞いていて思わず大丈夫なのかと苦笑気味であった。

フランク・マーティンよろしく、黒スーツに黒ネクタイにお色直しをした西本氏後席に乗り込む西本氏と女性スタッフ。女性スタッフはかなり楽しそうな雰囲気リアドアのウインドーの車内への飛散を防ぐため、ネットを内側から張る作業を行う
ネットを張ったところスロープを組み立てるスタッフ。いうまでもなく、頑丈さと安定感が求められる軽く乗り上げてみて、コースの微調整や台の安定感などを確かめる柿添氏

 いよいよ柿添氏がステアリングを握り、左側のタイヤをうまくスロープに乗せるためのコース合わせの微調整を開始。何度か軽く乗り上げては後退を繰り返してチェックし、問題なしということで、いよいよ本番。後退して距離を取り、同時に取材陣も絶好の角度を抑えようと正面に陣取る。そしてスタート。左側の両輪が乗り上げ、どんどんマークIIが斜めになっていく。そして運転席側の側面が接地し、さらに勢いで一気にグルンと裏返り、腹の底を見せて横転成功。と思っていたら、予想外なことに、勢いはそこで止まらず、さらにもう半回転し、通常の体勢に。そして響く、女性スタッフの楽しそうな(笑)悲鳴。あとで西本氏に聞いたところでは、最初は何がなんだか分からなかったそうで、悲鳴がワンテンポ遅れて出るのも当然ということであった。

 ちなみに、取材陣は距離を取っていたために大多数が望遠で撮影していたのだが、最後はフレームアウトしてしまう勢いで転がって来たので、焦って逃げ出そうとした人が多数(実際には10m以上間隔がありまったく問題なかったのだが)。ちなみに、本来は半回転だったのが1回転してしまった理由は、砂利の摩擦力が予想以上で、逆さまになった状態で滑れなかったからだそうだ。サービス精神旺盛な柿添氏だったが、自分でも予想外のサービスだったのでさすがに苦笑いしていた。

いよいよスタート。スロープに向かっていき……乗り上げて早くもこの角度45度を超え、明らかに横転が目に見える状態に
運転席側の側面が接地回転する勢いは止まらず、そのまま半回転。横転の完成だ逆さまになって滑るはずだったのが、まだ回転の勢いが止まらず……
クルマ全体を収められなかったが、1回転した直後。左端の柿添氏の表情が衝撃を物語っているまさかの1回転。リアドアのウインドーは完全に割れてしまっている呆然とする(多少脚色あり)西本氏。でも、何がなんだか分からなかったというのは事実だろう

 今回のアクションをこなしたマークIIは、これで完全に廃車。ルーフやボンネットは歪んだり潰れたり、フロントウインドーも大きなヒビがいくつも入って白くなり、ドアミラーも両方とももげている状態。車内にはガラス片が散乱している。リアドアのウインドーも完全に割れてしまっているが、3人ともケガ1つなく、無事カーアクション体験は終了。衝撃と疲労で少々呆然としていた西本氏であったが、何はともあれ、身体を張ったカーアクション体験をねぎらいたい。

マークIIはご覧のとおりボコボコの廃車にへこんでひびが入ったフロントウインドー助手席側。フロントウインドーの傷み具合が良くわかる。ドアミラーもぶら下がっている
運転席側のドアミラーは完全に脱落車内。ウインドーの破片が散乱している折れたドアミラーはウインドーの破片とともにスロープのそばに落ちていた

 劇中では、もちろん今回とはスピードも迫力も比較にならない壮絶なアクションが展開されるので、ぜひ期待していただきたい。また、シャドウ・スタントプロダクションでは通常はテレビや映画などのスタントを担当しているが、アトラクションとして体験したいという方も費用さえ用意できれば(テーマパークと比べると桁違いに高額だが)、誰でも体験させてもらえる。もし本気で考えていて、予算的に余裕のある方だったら、一度打診してみてはいかがだろうか。

(C) 2008 EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION - GRIVE PRODUCTIONS - APIPOULAI PROD

(デイビー日高)
2009年 7月 8日