はとバス、大型ダブルデッカーバスを11年ぶりに新車投入
三菱ふそうの「エアロキング」を7月より運行開始

はとバスが導入した三菱ふそうの「エアロキング」

2009年7月運行開始



 はとバスは、定期観光用のバスとして1998年7月以来、11年ぶりに大型ダブルデッカー(2階建て)バスを導入した。導入した車両は、三菱ふそうトラック・バスの「エアロキング」で、導入価格は1台7700万円。はとバスでは、このエアロキングを3台導入し、今後は12台のダブルデッカーを運用していくことになる。

 エアロキングが運行されるのは、主に都内の観光路線。これは、1階席のないハイデッカーに比べ、3.8m未満という全高制限を満たすためには、2階席の室内高がやや低くなってしまうためだと言う。長時間乗車しなければならない郊外路線では、この室内高の低さにやや圧迫感を感じる人もいるかもしれないということで、見晴らしのよさが生き、短時間の移動が多い都内観光路線に投入されたわけだ。

 以下、はとバスに導入されたエアロキングを写真で紹介していく。

エクステリア

全長11.99m、全幅2.49mm、全高3.78mのエアロキング。はとバスでは、このエアロキングに、ハトが舞う特別塗装を施している
左側面に乗降用のドアが設けられている。前方のドアは運転手、バスガイド用左側面のサービスパネル内にスペアタイヤやバッテリーが収まる観光客用のドアは左側面中ほどに設けられる。このドアから入り、客席のある2階へ上っていく
右側面のドアは非常口非常口は後方にも設けられている後方のサービスパネルを開けるとエンジンが現れる。排気量は1万2882cc、最高出力309kw(420PS)/2000rpm、最大トルク1810Nm(185kgm)/1100rpm。直列6気筒のディーゼルターボエンジン
エンジン各部のアップ。エンジン左側は、吸排気系のユニットが配置される。黒い大きな円筒状のものはエアクリーナーエンジン中央部。乗用車のエンジンと比べてそれほど特殊な形状ではない。ただし、とても大きいラジエターはエンジン右側にセットされている
エンジン左側面からの写真。手前からインテークパイプ(黒いパイプ)が伸びる。パイプの下に見えるのがターボチャーチャジャーのタービンタービンのアップ。右が吸気側、左が排気側になる排気管は車体下面にある。手前の排気管がメインエンジン用で、やや細い排気管が発電用に搭載されているエンジンの排気管
ワイパーは一般的なトーナメント式。1階席と2階席に備えるヘッドライト。プロジェクタータイプのヘッドライトを持つ左側面後部には、エアコン関連のユニットが搭載されている
後部パネルに設置されたマイク。バスガイドと運転手の会話に用いる。このマイクがあることで、大音量の笛を使うことなく誘導できる同じく後部パネルに貼られていた環境関連のステッカー。平成27年度燃費基準を達成、平成17年排出ガス規制適合のほか、ABSを備えていることが分かるタイヤは前後輪とも同じで12 R22.5-16PR。22インチのタイヤ
エアロキングのタイヤ配置は、2(前輪)-4-2。後輪は2軸あり、前軸のみダブルタイヤとなる。駆動輪は、前2輪と、ダブルタイヤの後4輪。最後輪は前輪と連動して逆位相にステアされ、最後輪ステア時は9.3m、ロック時は9.8mと最小回転半径を小さくしている後方下面から後輪を見たところ。後輪の前軸がダブルタイヤになっているのが分かる

インテリア

左側面中央にある乗降扉を内側から見たところ。写真の階段を上って2階の乗客席に行く2階の乗客席。窓側は赤、通路側は青とカラフルなイメージでまとめられている。2階の客席は49席用意されている
客席には、はとバスの60周年を記念したグラフィックスが描かれている2階最前席。視界のとてもよい特等席だ2階の最前席上部と、中央部上部には液晶モニターが備え付けられている。この画面に、1階に座るバスガイドの映像が映し出され、観光案内を行ってくれる
1階のバスガイド席。簡易版の椅子になっており、折りたたみができるバスガイド席の正面にある各種機器類。音楽をかけたり、マイクで案内を行ったりと、専用の機器が並ぶバスガイドを映し出すためのCCDカメラ。ここで撮影された映像が、2階席に映し出される
エアロキングの運転席。所狭しとスイッチが並ぶ、プロの仕事場トランスミッションは6速MT。フィンガーコントロールタイプとなっていて、変速の際に大きな力を必要とすることはない運転席の右側に並ぶ多数のスイッチ。灯火類のスイッチや、扉の開閉スイッチが並ぶ
シンプルな作りのシート。アームレストを両側に備えているパーキングブレーキレバー。空気圧を利用するタイプ運転席左側に設置されている2連モニター。表示内容は任意に切り替えることができるが、下段は2階客席を、上段はバックカメラで車体後部が映し出されている。下段のモニターは普段はカーナビ画面にしている
リア天井部に設けられたバックカメラ。実際にバックする際はカメラのみに頼らず、バスガイドの誘導がつく1階にも客席はあるが、あくまで非常用ということで、普段使うことはない中央の乗降用扉の脇には車いすの保管エリアも設けられていた

 

(編集部:谷川 潔)
2009年 7月 14日