ボルボ・カーズ・ジャパン株式会社は7月17日、「C30」「S40」「V50」「C70」「V70」「XC70」「S80」「XC90」の2010年モデルの受注を開始した。

　2010年モデルでは全車に付帯されるメンテナンスサービス「サービス・パスポート」と、エマージェンシーサービス「ロードサイド・アシスタンス」の期間が、3年間から4年間に延長された。

　またV70、XC70、C70、XC90、S80にはHDDカーナビを無償で提供する（工賃別）。

　価格は、ほとんどのシリーズのトップモデルが100万円前後の大幅な値引きをされ、一部に低価格モデルが設定されたほかは、ほぼ据え置きとなっているが、前述のサービスの期間延長と、各種装備の拡充により、実質値下げと言える。

■C30/S40/V50
　ボルボでもっともコンパクトなシリーズは、モデル構成に変更はないが、いずれも直列5気筒ターボエンジンを積むトップモデルが大幅値下げとなっている。

　また2.4i SEにクルーズ・コントロールが標準で装備されたほか、2.4i SEと2.0e Aktivにはアルミニウム・パネルを装着した。また2.4i SEの標準装備アルミホイールに17インチ「Spartacus」を採用した。

　さらに、「ハイパフォーマンス・オーディオシステム」「プレミアムサウンド・オーディオシステム」装着車はUSBポートを標準装備とした。

C30	S40	V50

■C70
　リトラクタブル・ハードトップを備えたクーペ。モデル構成、価格にも変更がないが、2.4i SEに、本革シート、プレミアムサウンド・オーディオシステム、USBポートを標準装備とした。また両モデルとも、リア・パーキングアシストを標準装備とした。

■V70
　主力車種たるワゴン。V70は3.2リッターモデルを廃止し、エントリーモデルとして「Nordic」（ノルディック）を設定した。Nordicと2.5T LEの2.5リッターエンジンは出力と燃費が向上した改良型になった。また、25万円でレーン・デパーチャー・ウォーニングやアダプティブ・クルーズ・コントロールなどのセーフティ・パッケージを装着可能にした。さらに車内自動換気システムも装着可能になった。

　外装では、フロントグリルのエンブレムが大型化された。

V70 2.5T LE	V70 T6 TE AWD

■XC70
　V70ベースのクロスオーバーモデル。11万円値上がりしているが、エンジンを3.2リッターエンジンから、3リッターターボエンジンに換装したほか、パーキングアシスト、レザーシートなど50万円以上のオプションを標準装備とした。さらにV70と同様にセーフティ・パッケージが装着可能になり、フロントエンブレムが大型化された。

S80 2.5T SE

■S80
　ボルボのフラッグシップセダン。V8エンジンと3.2リッターエンジンを廃止し、2モデル構成とした。内外装をリニューアルしたほか、セーフティ・パッケージを標準装備とした。またV70、XC70同様にフロントのエンブレムが大型化されている。

XC90 Nordic

■XC90
　7人乗車可能な大型SUV。V8モデルが廃止され、これまで限定モデルだったNordicと3.2 R-DESIGNをカタログモデルとし、この2モデル構成となった。

　低価格モデルとして登場したNordicだったが、2010年モデルではバイキセノンヘッドライト、本革シート、助手席パワーシート、リア・パークアシストなどの上級装備を標準とし、ショックアブソーバーを変更してハンドリングと乗り心地を改善した。

　3.2 R-DESIGNは値下げに加えて電動ガラス・サンルーフを標準装備とし、20インチアルミホイールを採用した。