ポルシェ、「911ターボ」にもPDKと直噴エンジン 国内でも22日から受注開始 |
ポルシェ ジャパンは8月7日、PDKを採用した新型「ポルシェ911ターボ」と同「カブリオレ」が、9月15日(現地時間)に開幕するフランクフルトモーターショーで公開されると発表した。国内でも8月22日から受注を開始する。価格は911ターボの6速MTが1976万円、7速PDKが2051万円。911ターボカブリオレは7速PDKのみで、2230万円。911ターボ 6速MTは左ハンドルのみとなるが、PDKモデルは左右ハンドルが用意される。
997型と呼ばれる現行911のターボモデル。自然吸気モデルが2008年にマイナーチェンジされたのに伴い、ターボモデルも変更が加えられた。
最も大きな変更点は自然吸気モデル同様に、エンジンの直噴化と、ATのデュアルクラッチ化。ツインのターボチャージャーには可変タービンジオメトリー(VTG)が採用されている。排気量は3.6リッターから3.8リッターに拡大され、最高出力は現行の353kW(480PS)から368kW(500PS)になった。
パワーは7速PDKまたは6速MTを介して4輪に配分されるが、リアにはPTV(ポルシェ・トルク・ベクタリング)が装備され、駆動力が可変配分される。
これらにより、0-100km/h加速は4秒以下、0-200km/h加速は12秒以下、最高速度は310km/h以上としている。一方でCO2排出量は先代よりも約18%減少。EU5基準の燃費は、100kmあたり11.4~11.7リッターとしている。
またこれまでのPDK搭載車は、ステアリングスポークに設けられたスイッチによりマニュアルシフトが可能だったが、911ターボ/カブリオレにはこれに加えてシフトパドル付き3スポークステアリングも用意。PDKステアリングではスイッチを押してシフトアップ、引いてシフトダウンだったが、パドルでは右パドルがシフトアップ、左パドルがシフトダウンとなる。
オプションでスポーツクロノ・パッケージが用意され、ローンチコントロールとスポーツ/スポーツプラスモード用ディスプレイが装着される。PDKステアリングを選ぶか、シフトパドル付きステアリングを選ぶかで、ディスプレイのデザインが変わる。
(編集部:田中真一郎)
2009年 8月 7日