BMWは、MINIの2シーターコンセプトカー「MINI クーペ・コンセプト」を、9月15日（現地時間）に開幕するフランクフルト・モーターショーに出品する。

　MINIの2ボックス・ボディーをファストバック・クーペにアレンジし、2シーターとしたコンセプトカー。全長、全幅はMINIクーパーSと同じで、ウェストラインから下の造形もほぼ同じ。

　しかし、1430mmから1356mmに低められた全高と、寝かされたフロントウインドーにより、相対的にウェストラインが高く、ホイールが大きく見え、標準モデルよりもパワフルかつアグレッシブな印象のルックスになった。

　フロントセクションもほかのMINIと同様に、大型のヘッドランプユニットや六角形のグリル、大型のロワー・エアインテーク、サイドに回り込んだエンジン・ルームのハッチなどを備えるが、グリル内部のバーがボディー同色に塗装され、大型のエアダムが装着されるなど、スポーティーなディテールを帯びる。

　リアにはルーフまで続く大型のハッチとルーフスポイラーを備える。後席が無いため、ラゲッジルームの容量は250リッターとなる。

　エンジンはJohn Cooper Works（JCW）の1.6リッター直列4気筒 DOHCツインスクロールターボを搭載。性能もJCWと同様で、最高出力155kW（211ps）、最大トルク260Nm、オーバーブーストで一時的に280Nmのトルクを叩き出す。

　インテリアはブラウンレザーを基調としている。大型センターメーターにはスピードメーターのほかにカーナビやエンターテインメント機能が組み込まれる。ドライバーの前には大型のタコメーターが置かれ、タコメーターの左右にはラップタイム計測用ストップウォッチと時計が付く。時計はどちらもクロノスイス製。

こちらはオリジナルMiniベースのファストバック・クーペ「ブロードスピードGT」