トヨタ、カーナビと連動する「DSRCユニット」を開発
近々発売予定の新型車で採用

DSRCの動作イメージ

2009年9月3日発表



 トヨタ自動車は9月3日、道路上のインフラから得た交通情報を提供し、安全運転を支援する「DSRCユニット」を開発したと発表した。このDSRCユニットは近々発売予定の新型車に採用すると言う。

 DSRCとは、ETCでも利用されている無線通信の種類で、現在ITS(Intelligent Transport System:高度道路交通システム)の一環。道路上に設置されたDSRC路側機と車載のDSRCユニットが通信することで、広域の道路情報や、直近の道路情報を取得し、安全運転の支援となる情報を提供する手段として、研究開発が進められている。

 トヨタが開発したDSRCユニットは、従来のETCの利用に加え、道路の路側機から得た進行方向の渋滞情報や合流の情報などを、カーナビモニターの画像表示や音声によりドライバーへ提供し、交通事故低減効果を目指すというもの。

 具体的には、高速道路の見通しの悪いカーブの先にある渋滞や停止車両の情報を提供する「前方障害物情報提供」や、本線走行車へ合流車の存在を情報提供し、車両接触事故の防止につなげる「合流支援情報提供」を行うと言う。

(瀬戸 学)
2009年 9月 3日