ソニー、新製品内覧会で新型nav-uを参考出品
メモリー容量は8GBに倍増、Bluetoothでのハンズフリー通話にも対応

ソニーディーラーコンベンション 2009

2009年9月9日~11日開催



 ソニーマーケティングは、9月9日~11日、特約店向けの新製品の内覧会「ソニーディーラーコンベンション 2009」を開催する。年末商戦に向けた新製品が数多く出品され、初日となる9日には、報道陣向けにも公開されたが、その中で、PND(Portable Navigation Device)「nav-u」シリーズの新製品や、Web地図「PetaMap(ペタマップ)」のスポット情報を検索するPSP(プレイステーション・ポータブル)向けソフトウェアなどが展示された。

ソニーマーケティング代表取締役社長 栗田伸樹氏

 イベントは7月に同社の代表取締役社長に就任した栗田伸樹氏のあいさつで幕を開けた。栗田氏によれば、ソニーディーラーコンベンション 2009のテーマは「REAL TOUCH,REAL VALUE(リアルタッチ リアルバリュー)」で、ソニーの商品同士をネットワークでつなぐことで実現できる新しい楽しみ方の提案と、実際に触れられる展示により、商品価値を伝えていくとした。
 会場にはテレビやカメラ、パソコンなど多岐にわたるソニーの新製品が並んでいたが、Car Watch的に注目したのは、nav-uの新製品。参考出品として展示されていたのはNV-New1とNV-New2と名付けられた2種類で、外観などほぼ同等だが、NV-New1がワンセグを搭載。ワンセグ放送の受信だけでなく録画機能も備える。

NV-New1とNV-New2と記された新型nav-uが展示されたフラットなトップパネルが特徴的
NV-New1には「REC」の文字が刻まれる。ワンセグ放送の録画中に点灯すると思われる上面には電源スイッチとワンセグアンテナが備わる
側面にはメモリースティックスロットとUSB端子、イヤホン端子に加えワンセグ用外部アンテナ端子があるNV-New1の商品説明
NV-New2にはCHG(チャージ)とBluetoothの表示のみNV-New2の上面は電源スイッチのみでアンテナはない
側面の外部アンテナ用端子もないNV-New2の商品説明
クレードルも小型化されている。側面に電源端子を持つオプションのVICSユニットはピタッと吸盤に固定される
オプションの保護シートも展示されていた。クリアタイプと低反射タイプが用意される新型nav-uのCMに起用されるキャンペーンのポスターも展示されていた。9月11日より受け付けとのこと

 いずれも発売時期や価格など詳細は未定だが、2機種とも共通で4.8V型ワイド液晶を搭載し、タッチパネルには静電タッチパネルを採用。メモリー容量は従来の4GBから8GBへ倍増し、1335エリアの市街詳細地図を収録する。

 GPSが補足できない状態で自車位置を補正する従来の「POSITION plus G」は、2方向ジャイロ、3軸加速度センサーを使った「POSITION plus GT」へと進化し、長いトンネルでも途切れることなく自車位置を表示すると言う。また、ダッシュボードなどへ簡単装着可能な「ピタッと吸盤」も進化している。

 新たにBluetoothにも対応しており、ハンズフリー通話や音楽再生、「EZカーナビリンク」で調べた場所の位置情報の転送などが行える。また、ガイドブック情報を本体に内蔵。さらにインターネットの地図サイト「PetaMap」からダウンロードしたスポットデータを参照することもできる。

 そのほか、歩行者専用道や地下道なども収録しているので、徒歩ナビとしても利用できると言う。

静電タッチパネルを採用2方向ジャイロ、3軸加速度センサーを使った「POSITION plus GT」オプションのVICSビーコンユニットや、本体収録の渋滞統計情報から渋滞を予測
ガイドブック情報を収録、Bluetoothにも対応雨天時のために屋根のある道を優先で選ぶなどの機能を持った「徒歩ナビ」クレードルのピタッと吸盤を小型化
PetaMapとの連携も可能雑誌などに掲載された情報の他、クチコミも合わせ約40万件のスポット情報が登録されたPetaMap一般の会員が登録したスポット情報
写真データなどもある画面に表示されているエリアのスポット情報をまとめて持ち出すことができる持ち出したマップに名前をつけてダウンロード
データをダウンロードしたらメモリースティックに記録するメモリースティックをnav-uに入れると、スポット情報を見ることができる。写真は現行型のnav-unav-uでスポットを選択すると
スポットの詳細や画像が表示される個人会員が登録した情報も見ることができる登録された写真も見られる
PetaMapのWebサイトではスポット情報をバーコード表示もするため、携帯電話で読み取ることも可能PetaMapには携帯サイトもあり、自分で作った地図を見ることもできる

 もう1つ注目の商品が、PSP用無料ソフトの「x-Radar Portable」。これはPetaMapに登録されているスポット情報を、レーダー風インターフェースでPSPに表示するというもの。カーナビとは異なるが「グルメ」などのキーワードで検索ができ、自分の位置を中心としたレーダー風マップに、スポットの位置を表示する。

 インターネット上のPetaMapからメモリースティックを使ってスポット情報を取り込めば、写真や詳細データなども表示できる。このスポット情報はnav-uでも使えるため、車での移動中はnav-uで案内し、車を降りたらメモリースティックをPSPに移して使うといった使い方ができる。また、PSPとしては初の地図ダウンロードサービスも開始すると言う。12月上旬からPlayStation Storeで無料配布される予定だと言う。

PSP用無料ソフトの「x-Radar Portable」自分の位置を中心としたレーダー風マップ上に、検索したスポットの位置が表示される
スポットを選択すれば、スポットの詳細情報も表示できるx-Radar Portableの商品説明

(瀬戸 学)
2009年 9月 9日