トヨタ、IAAにプラグインハイブリッド・コンセプトを出展
プリウスにリチウムイオン電池を搭載

PRIUS PLUG-IN HYBRID Concept

2009年9月10日発表



 トヨタ自動車は、9月15日~27日にドイツのフランクフルトで開催される「第63回IAAフランクフルト国際モーターショー」に、3代目プリウスをベースにしたプラグインハイブリッド車(PHV)のコンセプトモデル「PRIUS PLUG-IN HYBRID Concept」を出展する。

 PRIUS PLUG-IN HYBRID Conceptは、現行モデルのプリウスにリチウムイオン電池を搭載し(市販車はニッケル水素電池)、家庭用100V電源での充電や、200V電源での急速充電を可能にしたもの。100V電源で約180分、200Vで約100分での充電を目標にしている。

 外部からの充電を可能にすることで、EV走行距離をさらに伸ばし、CO2排出量を削減できる。近距離走行時はEVとして走行し、中長距離走行時は従来のハイブリッド車と同様に走行が可能だと言う。今回の出展モデルでは、満充電時のEV走行距離は約20km(ECモード)、CO2排出量は60g未満(ECモード)が目標とのこと。

 PRIUS PLUG-IN HYBRID Conceptの詳細は以下のとおり。

諸元値
全長4460mm
全幅1745mm
全高1490mm
エンジン排気量1797cc
エンジン最高出力73kW(99PS)/5200rpm
エンジン最大トルク142N・m(14.5kgf・m)/4000rpm
モーター種類交流同期電動機
モーター最高出力60kW(82PS)
モーター最大トルク207N・m(21.1kgf・m)
2次電池種類リチウムイオン電池
CO2排出量(ECモード)60g/km未満(目標値)*
EV距離(ECモード)約20km(目標値)
100V充電時間約180分(目標値)
200V充電時間約100分(目標値)

 トヨタでは、PHVが現段階ので本格的な普及に最適なエコカーだと考え、その普及に理解を求めるため、日米欧のフリートユーザーを中心に順次投入するとしている。具体的には日本に約200台、米国に約150台、フランス、英国、ドイツを含む欧州に約150台を導入する予定。

(瀬戸 学)
2009年 9月 10日